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付き合ってる?
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休み時間。
いつの間にか集まるのが当たり前になった、俺と速見と橘と三國の四人で駄べっていた時だった。
「2人ってさー、いつから付き合ってるの?」
ルービックキューブをクルクル回しながら、口を開いたのは橘。
誰に尋ねたのか解らず首を傾げて橘の隣にいる三國に視線を向けるが、何故か睨まれた。
「付き合ってるって、誰と誰が?」
三國はアテにならない。橘に聞き返すと、ルービックキューブから顔を上げた橘が、大きな丸い目で俺を見返す。
「誰と誰って、優心と速見くん」
「へっ!?」
「ブッ!!」
コテン、と首を傾げて当たり前みたいな顔してとんでもないことを言う橘に、思わず声がひっくり返ったし、俺の隣では速見が思いっきり吹き出していた。
「はっ!?いや、何言ってんだよ!」
「とぼけんなよ。バレバレだっつの」
さも当然みたいな顔で俺を睨みながら、三國が追い討ちをかけるように言う。
「えっ、えー・・・」
焦って変な汗をかきながら、チラリと速見と目を合わせたが、速見も俺と同じくらい動揺していた。
「だって2人とも、いっつも2人きりでお弁当食べてるし、なんかコソコソしてるし距離近いし、どー見てもカップル!」
「だよね!」と、三國の方を見ながら橘が言うと、それに対して三國はうんうんと頷いていた。
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