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そんなにあからさまにくっついていただろうか。あんまり自覚がない。
確かに、速見とつるみ出してクラスで孤立したから、俺の方から速見にベタベタしだしたのは事実だ。
弁当のことは速見のために作っているから当然だし、コソコソしてるのも他の奴らに弁当のことを知られたくないから仕方ない。
というか、クラスが違う橘や三國に分かるレベルなら、他の奴らにもそう思われてるって事か?
まさかそんな風に思われているとは思わなくて、頭を抱えた。
「・・・あのさ、言っとくけど」
この際、ちゃんと事実を伝えるべきだと思い、息を吐いて言葉を続けた。
「俺ら、付き合ってないから」
ーーー付き合ってない。恋人じゃない。
ハッキリと言った。
確かにキスするし、エロいこともするけど、それは付き合っているとは違うだろ。
それに、俺はーーー
「えっ!?そうなの??てっきり付き合ってるんだとばっかり・・・」
「まぁ、そう見えたなら仕方ない」
速見もそう言ってフォローする。
「俺ら、付き合ってるように見えてたんだな」
「くっつきすぎだな。もう少し距離を」
「ヤダ。速見と離れるとか無理だから」
「・・・あっそ」
そんな会話をしていたら、三國が物凄く嫌悪するような目で俺らを見ていることに気付いた。
「あ?なんだよ」
「・・・いや、そんだけイチャついといてよく付き合って無いとか言えるな」
「だって事実だし。なぁ?」
「あぁ」
俺達は事実しか言っていないのに、橘と三國はお互いに顔を見合わせると、ため息をついて肩をすくめた。
・・・なんなんだよ・・・
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