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距離感
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速見の女になって、3ヶ月。
季節はすっかり冬になっていて、さすがに屋上で弁当を食べるのは辛くなっていた。
そこで、新しく二人で弁当を食べるために速見が見つけ出してくれた場所は、あまり使われていない理科準備室だった。
「ほんと、速見って人目に付かないとこ見つけるの上手いよな。すけべ」
「るっせ」
最初こそ締め切られて使われていない準備室は埃っぽくて、こんなところで飯なんて食えたもんじゃないと思っていたんだが、しっかり換気をして多少掃除をすればなかなか快適に使えている。
もちろん、屋上とは違ってちゃんと先生に許可は取っている。その条件として掃除させられたんだが。
「でもまあ、速見と一緒にいられるなら、掃除くらい安いけどな」
シソと明太子を入れた卵焼きを頬張りながら言うと、何故か速見は少ししょんぼりした顔をした。
「なに?美味しくなかった?」
「お前が作ったものが不味いわけがない」
キッパリ言い切られると、少し恥ずかしい。
「じゃあ何?」
「・・・」
再び聴くと、やっぱり悲しそうな顔をして、速見は俯いた。
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