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「あっ」
そこまで考えて、ようやく気付く。
まさかとは思うが・・・
「速見、お前もしかして・・・橘に嫉妬してんのか?」
「・・・」
俺が橘を気に掛けて、橘の為にキレて飛び出そうとした事に、妬いているのか?
いやでも、そんなことでヤキモチを妬くか?
もしかして、俺の自意識過剰か?
そんな風に思いながら、黙ったままの速見の顔を覗き込む。すると、
「・・・、そうだよ」
唇を尖らせ、頬を赤らめながら、速見は俺を睨み付けた。
「お前が友達想いなのは知ってるけど・・・、あんま橘ばっか心配すんじゃねーよ」
拗ねたように
でも、恥ずかしそうに
前に、彼女に「他の女の子と話さないで!」とか、「浮気とか許さないから!」なんて嫉妬された時は、ただ面倒くさいだとか、うるさいなとかしか思わなかった。
なのに、今は―――
「〜〜〜〜〜〜ッ!!」
頭に血が上る。
全身が熱くなって、カッカする。
―――嬉しい
嬉しい。嬉しい!!
感情のままに両手を広げ、そのまま覆い被さるように速見に抱き着いた。
「うわっ!な、なんだよ!」
「ふ、はは・・・っ!」
速見の広い背中に腕を回して、力任せにギュウギュウ抱き締める。
「痛ェよ!」なんて声を上げる速見を無視して、その胸に頬を擦り付けて喜んだ。
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