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リビングのソファーに座らせて、風呂場から持ってきたタオルを頭に被せても何一つ反応しない拓海に、どうしたものかと頭を抱える。
とりあえず頭を拭いてやり、ホットコーヒーを用意した。
しばらく待ってみたが何の反応もしないので、拓海の傍に行って顔を覗きこんでみた。
呆然とした、感情の読めない表情をしている拓海と目が合った気がする。
「大丈夫か?」
どうしたんだ、コイツ。
こんな状態の拓海を見たのは初めてだ。
よほどショックな事があったに違いない。
「たたない」
「……えっ?」
拓海は掠れた声で一言呟いたが、その一言の意味がよく分からなかった。
「何?」
「勃たなかったんだよ、俺」
「え……」
まさか……ナニが勃たなかったの?えっ?
チャラ男なコイツは、特定の彼女がいないにしても不特定多数の女友達はいるから、やっぱりヤる事はちゃんとヤってたりする。
そんな彼の、今のこの状態は正に異常事態だ。
しかし、相談する相手を間違えてはいないだろうか。
悲しいかな、俺はまだチェリーよ?
そんな俺の所に来ること自体間違ってると思う。
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