アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10
-
「え……?」
見上げる先には無表情の拓海の顔。
「残る可能性は……」
拓海はそう呟いて、俺の首元へおもむろに両手を置いた。
「ひっ!」
――首絞められるっ!
あまりの恐怖に、声にならない悲鳴を上げて目をギュッと瞑った。
それなのに、一向に痛みにも息苦しさにも襲われる事はなく、ただ濡れた手が首元や鎖骨辺りを這い回るだけ。
「な、に、何してんだよ……」
濡れた手の感触が気持ち悪い。
その上、拓海の行動の意図が分からなくて、ただ怖い。
恐る恐る目を開けると、俺の首筋に指を這わせる拓海の姿が目に写る。
その姿が何だかエロくて、急激に顔が熱を持ち始める。
いつの間にか覆い被さって俺の首筋に顔を寄せる拓海の行動に、背筋がゾワゾワした。
「やめっ、やめろよ!!」
拓海の体を懸命に押し返そうと力を入れてみるが、びくともしない。
押し退けようともがいていると、クスッと小さく笑う声が聞こえた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 42