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「翔……」
「けど、俺、拓海のセフレにはなりたくない。だから、ごめん」
あの女子達と同じ立場になるなんて、嫌だ。
今だけ匂いに釣られた拓海に抱かれたとしても、いずれ拓海は他の女子の所へ行く。
俺なんて、捨て置かれる。
そんなの嫌だ。
そんな刹那的な関係なんて俺はいらない。
「セフレなんかじゃねぇ」
「じゃあ何?抱き枕?そういうオモチャとか?」
「違ぇよ!何言ってんだよ、お前!」
「所詮そんなモンだろ」
焦ったように否定する拓海に対して、俺は冷ややかだった。
これ以上揺さぶられてたまるか。
もう騙されない。
もう惑わされるもんか。
そう心の中で、必死に拓海を否定して拒絶していた。
だから、拓海が涙を流すのを見た時、心臓が止まるかと思った。
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