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体育祭12
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柚真だよ。
柚「そー君、まだむくれてるの?w」
僕の隣で膝を抱えて座りムスッとしているそー君。
亜「…別にむくれてない」
むくれてるし、機嫌があまりよろしくないのは確実だろうなw
柚「そんなに気にしなくても大丈夫だと思うよw」
亜「…これを見ても?」
そー君がスマホの画面を僕に見せてきた。
そこには魔美谷学園裏サイトのホームページが開かれており、【注目なう!】というコーナーの所にそー君の服がめくり上がった写真がでかでかと掲載されていた。
これはなんも言えないかな…
柚「どんまいw」
亜「…別にいいよ。そこまで気にしてないから」
うーんと、そんなムッスリとした顔で言われても、説得力ないかなw
柚「まぁ、そろそろ終わるからいんじゃないw」
亜「…そうだけど、また、あのスクリーンに映らないといけなんだと思ったら…」
そー君はハァと溜息をついて顔を伏せてしまった。
なんだろう、ものすごく頭を撫でくり回したい←
そー君、猫みたいだからw
『それではいよいよラストの試合になります!』
柚「確実に僕達、呼ばれるね」
亜「…やりたくない」
柚「頑張ろw」
亜「…嫌だ」
完全にいじけてるよw
『一組目は会長様対副会長様!二組目は徠楠様対柚真様!三組目は会計様対双子書記様!そして、四組目は相手の騎馬を気絶させた亜芦様対実哉様です!それでは準備のほうをお願いしまーす!!』
歓声が上がってるのは聞かなかったことにしとこうかなw
というより、生徒会もやるんだ。
双子書紀って二人で騎馬に乗るって事?
凄いなw
というより、チームも何もなしの騎手しか名前をあげてないのはなんでかなw
そんなに僕達、有名になるような事したかな?
最近、デパートに行っても中等部の子たちとか女子棟の子たちとかに写真を撮られたりするんだよね…
イクがいてもいなくてもね。
まぁ、特には気にしてないけどねw
と、そろそろ行かなきゃな…
柚「そー君、行くよー?w」
亜「…行きたくない」
そー君はぷっくりと頬を膨らましている。
ハムスターみたいw
柚「ギリィ、呼んでこよっか?w」
そう言うと、スッとそー君は立ち上がった。
亜「…行く」
ギリィがよく、そー君で遊んでる理由がよく分かるw
僕とそー君はそれぞれの場所へ向かう為にわかれる。
場所に着くと騎馬に乗る。
『それでは、全ての騎馬の準備が終わったようなので始めたいと思いまーす!!よーい…スタート!!!!』
合図とともに騎馬が進む。
さてと、どうしようかなw
あんな事してたんだから、ただでは済まさないよ?
徠楠side
徠楠だよー☆
☆はry
ラストの試合が今始まった。
俺の対戦相手はユー。
柚「イク、さっきぶりだねw」
徠「う、うん☆」
俺はなんとなく気付いている。
ユー、怒ってるよね?
流石に心当たりがあるんだよね…
あの先輩とのやりとり…
何故か裏サイトで動画にされてた…
徠「ユー、怒ってる?☆」
俺はおそるおそるユーの顔を伺いながら聞く。
柚「知らないw」
いつも通りの表情だけど…
怒ってる…
多分、俺の記憶が正しければ今まで最高かも…
徠「そりゃ、先輩にあんな事したのは悪いと思ってるよ…けどさ、ユーだって同じような事してたよね?☆」
柚「まぁ、したから僕は何も言わないよ?」
うっ…
なんか、つらい…
徠「なら、ユーは怒る理由ないよね?☆」
柚「僕は怒ってるなんて一言も言ってないけどw」
…なんか、もうやだ
俺は俯く。
徠「怒ってるなら怒ってるって言ってくれればいいじゃん」
柚「だから、怒ってないって」
徠「じゃあ…じゃあ、なんでそんなに冷たいの…」
柚「いつも通りでしょ?w」
違う…
そりゃ、こんなやりとりよくしてるかもだけど…
けど…
徠「俺の事…嫌いになった…?」
なんか、涙出てきそう…
でも、こんなところで泣きたくない。
俯いてるからユーの表情は見えない。
見えなくていい。
ユーが今、どんな表情をしてるか見たくない。
もし、ユーが俺の事を嫌いになったら、俺はどうしたらいいんだろう…
どんどん、悪い方に考えが進んでいく。
嫌われたくない。
ずっと、好きでいてほしい。
ずっと、一緒にいたから…これからもずっと一緒にいてほしい。
駄目だ…泣きそう…
はぁとユーが溜め息をつくのが聞こえた。
呆れられた?
やっぱり、嫌われた?
嫌だ…
徠「ユーには…ユーには…嫌われたくない…」
あー、駄目だ…
ぽたりと涙が服を濡らす。
一度出たら止まるわけがない…
どんどん、ポタポタと涙が服を濡らす。
徠「ユーには…ずっと好きでいてほしい。嫌われたくない。ずっと一緒にいてほしい。離れたくない。だから…だから…」
柚「もう、分かったからwそんな、恥ずかしい事、大勢の前で言わないでよw僕まで恥ずかしくなるでしょw」
そう言いながら頭を撫でられる。
柚「もう、僕の降参でいいよw」
徠「えっ…」
いつの間にか、騎馬からおりたユーが俺の涙を拭う。
今の状態じゃ、ユーに全てが丸見えだ…
柚「ずっと好きでいる、嫌わない、ずっと一緒にいる、離れない。答えはこれでいい?」
ニッコリと微笑みユーは言ってきた。
徠「うん、それでいい。それがいい」
嬉しくてなのか再び涙が出てくる。
柚「おいで、徠楠」
そう言って、ユーが俺に向かって手を広げてくる。
俺は迷わずに飛び込む。
徠「柚真」
ギュッとユーに抱き着いたまま俺は名前を言う。
柚「何?w」
徠「好き」
柚「僕も徠楠の事、好きだよ」
俺は一旦、ユーから離れる。
徠「ありがと」
俺はユーに笑いかける。
柚「どういたしましてw」
そのまま、俺とユーは口づけを交わす。
まるで何かの誓いのように。
いろんな人に見られているだろけど、そんなのは知らない。
ユーは俺のものだから。
それは変わらない。
『二組目は柚真様が降参したので徠楠様の勝利となりまーす!!なかなか、素晴らしいものを見せていただきました!残るは亜芦様と実哉様ですね!さてさて、どうなりますかね!』
残るはって事は生徒会の方は終わったの?
一組目を映すスクリーンにはものすごく悔しそうな顔をしてる会長ととても上機嫌な副会長がいた。
三組目を映すスクリーンにはぴょんぴょん跳ねて喜んでいる双子書紀とそれを微笑ましそうに見ている会計がいた。
四組目を映すスクリーンには…
えーっと、ギリィとそー君、何してるの?
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