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まったりと
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実哉side
学校にて…
藍「さてと、んじゃあ、ホームルーム始めんぞ」
ダルそうに告げるのは担任の藍雫。
ホームルームかぁ…
暇やなぁ…
柚「ねぇ、ギリィ」
実「どうかしたんか?」
ユーが話しかけてきたからこたえる。
柚「後ろ見てごらんw」
後ろ?
くるりと後ろを振り返ると…
亜芦が腕を枕にして寝ていた。
実「数分前まで起きてへんかったっけ?w」
柚「起きてたよw」
ふと、亜芦の隣…ユーの後ろの席にいるイクも亜芦と同じように寝ていた。
実「イクも寝とるやんw」
柚「そうなんだよねw静かだなぁって思ったらw」
実「確かにいつもやったらイクはうるさいくらいにユーユー言ってるもんなw」
柚「そうそうw」
呆れたようにユーが笑いつつ、イクのフワフワの髪の毛を弄り始めた。
俺は椅子にまたがり、身体を後ろに向ける。
亜芦が着ているパーカーのフードを持ち上げる。
タランと垂れ下がる長い耳…うさ耳。
こんなパーカー一体どこから手に入れてくるやろうかw
少し長めのサラサラの髪をかきわけると、真っ白な肌が見えて顔が見える。
綺麗な青い目も金色の目も今は長い睫毛が影を落とし、閉ざされている。
頭のてっぺんから撫でるように頬まで手を下ろす。
頬に到達した時、スリっと亜芦が擦り寄ってくる。
相変わらず、猫みたいやなw
俺は亜芦の前髪をかきあげると顔を近付けて額にキスをする。
こんなんで起きるわけないやろけどなw
藍「片桐、跡豪、寝てる奴弄ってイチャつくのはいいが周りを見ろ。授業にならん」
ハァッと盛大にため息をつき、藍雫が言ってくる。
俺は周りを見渡すとシャッターチャンスといわんばかりにクラスのやつらがスマホをこちらに向けていた。
これはさすがの俺でも予想外やなw
思わず、ユーと顔を合わせてなんとも言えない笑みを向けてしまう。
藍「百歩譲って塑色が寝ているのは許す。授業に出てるだけでも大きな進歩だからな。だが、二葉は起こせ。そんなんでも副委員長なんだし、寝てると他の奴らへの示しがつかん」
まぁ、せやなw
柚「だってさwイク、起きてw」
イクの身体を揺すりながらユーが声をかける。
なかなか、起きないイクに対してユーがイクの耳元で何かを呟く。
俺の聞き間違いやなかったら、今日は何回イキたいって聞いたんやと思うんやけど…w
すると、イクがガバッと起きた。
徠「い、1回でいいから!てか、そもそもなんでする予定なの!?てっ、あっ…///」
大きな声で宣言したせいでクラス中の視線を浴びたイクは顔を真っ赤にして、顔を伏せて隠した。
柚「イク、起きたー?w」
徠「もう、起きたから…しばらく、放っておいて!☆」
☆を忘れないあたりさすがやなw
藍「ったく。ほら、さっさと全員前向け。そんでさっさと決めるぞ。文化祭の出し物。なんか候補、言え」
コンコンとチョークで黒板を叩きながら、藍雫が言う。
文化祭かぁ…そんなもん決めとったんかw
あっちこっちで手が上がり、お化け屋敷、劇、カフェ、模擬店と色んな候補が黒板にかかれていく。
そして、最終的に…
藍「ホントにメイド&執事カフェでいいんだな?あとから変更は聞かんぞ。ちゃんと、メイドと執事は均等に分けるんだぞ?って事で、メイド候補を今すぐあげろ」
メイド&執事カフェって、メイドは女装って事やろw
チラッと後ろを向くと、いまだに爆睡中の亜芦。
まぁ、寝てる亜芦が悪いちゅー事でw
俺は手を上げる。
藍「なんだ、片桐。お前がメイドやるのか?」
実「なわけないやろwそんなん誰得やねんwやるのは亜芦やでw」
藍「なるほど。じゃあ、寝てる塑色は否定しないから確定で。他は?」
柚「なら、はい」
隣のユーが手を上げる。
藍「お前もメイドやるのか?さすがに無理ないか?」
柚「やりませんよwやるのはイクでw」
徠「は!?☆」
思わず、ガタッと椅子を鳴らし立ち上がったイク。
藍「まぁ、二葉ならいいか。寝てたから拒否権はなしで、他!」
徠「えっ…拒否権なしって…☆」
呆然とストンッと椅子に座り直したイク。
柚「頑張ってね、イクw」
徠「ユーのアホ☆その代わり、執事やってよ☆」
柚「うん、いいよwギリィも巻き込むからw」
ん?
実「俺も執事やるんか?w」
柚「クラス中が期待の目をしてるからねw」
実「まぁ、ええけどw」
その後は何人かメイドと執事が決まり、裏方、衣装係、内装係などを決めた。
藍「んじゃあ、決まったって事で解散。あとは勝手にやれよ。文化祭の準備は明日からだが、採寸くらいはやってもいいぞ」
それだけ言い残して、藍雫は出て行った。
藍雫が出て行って、すぐに衣装係の子たちが声をかけてくる。
「すみません、採寸いいですか?」
柚「うん、いいよw」
実「ええでw」
徠「メイド…☆女装…☆」
俺は黒板に書かれていたものが消されているのを確認して、後ろでいまだに寝ている亜芦を起こす。
実「亜芦、起きてやw」
サラサラの髪を撫でながら言う。
亜「…ん」
ゆっくりと目を開けて、亜芦が起きた。
実「起きたか、亜芦w」
亜「…うーん、多分」
目をこすりながら、ふゎと欠伸をしながら亜芦がこたえる。
実「んじゃあ、とりあえず上脱ごうかw」
亜「…脱ぐ?」
目をぱちぱちさせ、亜芦が首を傾げる。
柚「そうそうw」
徠「そうだよ☆そー君も覚悟決めなきゃ☆メi」
メイドと最後まで言い終わる前にユーがイクの口を塞いだ。
柚「イクはちょっと、黙っててwまぁ、とりあえず脱げばいいんだよw」
実「せやでw」
亜「…?」
首を傾げ、亜芦が?を浮かべる。
亜「…なんで、イクとユーは半裸なの?」
柚「採寸途中だからだよwほら、イク早く終わらしてきなよw」
徠「そー君、とりあえず、ドンマイ☆あと、頑張って☆」
亜「…とりあえず、色々イクに対して腹立つ」
徠「なんで!?☆」
そんなやりとりをしつつも、何ともせずに採寸する衣装係が凄いと俺は思ってしまった。
「次、片桐様、お願いします」
実「はいよw」
俺はワイシャツのボタンを外し、上を脱ぐ。
「塑色様も脱いで下さい。」
亜「…う、うん?」
亜芦はのそっと席から立つと、パーカーを脱ぎ、ワイシャツを脱ぐ。
上半身裸になった俺達四人、亜芦、ユー、イク、俺。
まるでシャッターチャンスといわんばかりに周りでパシャパシャとシャッター音が鳴り響く。
記者会見でも行われてる気分やわ。
採寸が終わり、俺達四人は教室を出て寮に向かう道中。
亜「…結局、何の採寸だったの?」
実「ちょっとした、身体検査やでw」
柚「そうそうw」
徠「そー君、ドンマイ☆」
哀れ目でイクが亜芦を見て言う。
亜「…とりあえず、イク殴っていい?」
徠「なんで!?☆俺悪くないよ!?☆」
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