アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
メイド服
-
謎の採寸をされてから1週間…
どの教室も文化祭の準備でバタバタしていた。
俺は一人、自分の教室の隅で椅子に座り、教室内を眺めていた。
俺が一人でいるのは実哉、ユー、イクがそれぞれ呼ばれて何処かに行ってしまった…
文化祭がとりあえず、自分のクラスがカフェをやる事は知らされていた…
ぼーっとしていると、突然、話しかけられる。
「塑色様、サイズは大丈夫だと思うんですが、一度この衣装を着ていただいてもよろしいですか?」
衣装係である子が俺に衣装を渡してきた。
そして、更衣室まで案内され着替えるようにと俺に言うと、その子は教室へと戻って行った。
渡された衣装をひろげて俺は絶句する。
亜「…メイド服」
俺の気のせいじゃなかったら、参加するなんて一言も言った記憶がないんだけど…
ましてや、メイドをやるなんて絶対言ってないと思うんだけど…
俺はじーっと渡されたメイド服を見る。
せっかく、衣装係の子たちがつくってくれたんだし、着るだけ着てみせるけど…けども!
それ以上やる気はない!
俺は制服を脱ぐと、渡されたメイド服を着る。
なんか、やけにぴったりなんだけど…
なんでだ?
………あ。
あの、謎の採寸か…。
俺はハァッとため息をつき、脱いだ制服を持って更衣室を出て、教室に向かう。
教室に着いて、教室のドアを開けた瞬間、謎の黄色い声が湧き上がる。
え、何…うるさいんだけど…
実「亜芦、やっぱり似合うなぁw」
柚「まぁ、さすがだねw」
徠「そー君、可愛い☆」
呼ばれて何処かに行っていた実哉、ユー、イクが教室にいた。
実哉とユーは執事服を着ていた。
この二人、何着ても似合うよな…
イクは俺と同じメイド服でセミロングのイクの髪色に合わせた青色のウイッグをかぶっていてメイド服に合わせたカチューシャをつけていて…
亜「…イクが女に見える」
俺は思わず、口に出して言う。
徠「俺はそー君にそっくりそのまま同じ言葉を返すよ☆」
えっ…返されたも困る。
実「亜芦、ちょっとこっち来てや」
亜「…ん?」
俺は実哉に呼ばれてそっちに向かう。
椅子に座るように言われ、俺は座る。
亜「…何するの?」
実「髪を結ぶだけやでw」
結ぶ?
俺はしばらくじっとして、実哉にされるがままになる。
実「はい、ええでw」
実哉が俺に鏡を渡してくる。
鏡を見ると、ハーフツインにされていた。
柚「仕上げにこれだねw」
俺の頭にイクと同じカチューシャをユーにつけられる。
俺のこんな姿見て誰が得するんだよ…
「1枚4人並んでお写真いいですか?」
カメラを抱えた子が話しかけてくる。
実「ええでw」
柚「僕も構わないよw」
徠「いいよ☆」
この流れでさ、嫌だなんて言える訳がない…
亜「…うん」
そして、ユー、イク、俺、実哉の順番で横に並んだ。
「それじゃあ、撮りますね!はい、ポーズ!」
ピカッとカメラのライトがひかり、パシャッとシャッター音が響く。
目がチカチカする…
「うちのクラスの出し物の広告に使わせていただきます!それでは!」
ペコッとお辞儀をすると、教室を出て行ってしまった。
とりあえず、色々と終わったみたいだし着替えよ。
俺は制服を持ち、再び更衣室に向かおうとした時、実哉に呼び止められる。
実「ちょっと、亜芦、待ってやw」
亜「…どうかしたの?」
実「ええからw」
俺の制服を実哉が机の上に置くと、俺の腕を引いてくる。
実哉の方に背を向け実哉の懐にすっぽりと収まる。
後ろから抱き締められてる感じ?
てか…
亜「…実哉、皆見てるから////」
クラス中の視線を集めてる事に気付き、思わず顔を赤らめる。
実「見せびらかしてるから、ええのw」
ギュッと後ろから抱きしめられ…
パシャッ
パシャッ?
実「ユー撮れたか?w」
柚「うん、バッチリだよw」
写真撮られた…
………。
うーん…
亜「…イク、俺のスマホ取って」
実哉にガッチリホールドされてて動けない俺のかわりに、イクに言う。
徠「はいよ☆」
イクからスマホを受け取ると電源をつけ、ロックを解除するとあるものを起動する。
実「亜芦、どうかしたんか?」
亜「…そのまま動かないで」
俺は後ろにくるりと振り返り、実哉の方に向くと、精一杯背伸びをして…
自分の方に向けた…自撮りにしたカメラのシャッターをきる。
俺はスマホを確認する。
そこにはキスをする俺と実哉の姿がうつっている。
自分でやってて、恥ずかしい///
亜「…実哉…あの…これはね…」
ふと、実哉に何かを言われる前に言い訳をしようとして、実哉を見上げる。
ポカーンと顔をした実哉が俺を見下ろしていた。
亜「実哉、変な顔w」
俺はそんな実哉を見て、思わず笑ってしまう。
ハッと我に返る実哉。
実「亜芦、不意打ちはなしやろwあとで覚悟しときよ?w」
可笑しくって笑う俺に対してニヤリと笑い実哉が言ってくる。
あ、嫌な予感…
ツーッとなんとも言えない汗が背中で流れた気がした。
亜「…き、着替えよ」
俺はスルッと実哉の腕から抜けると、制服を持って、更衣室に向かう。
その後、俺を追いかけるように更衣室に来た、実哉、ユー、イクにからかわれたのは言うまでもない。
実「あんなに恥ずかしがるわりには亜芦はほんま大胆な?w」
柚「だよねw」
徠「そー君、俺との写真はよかった?☆」
亜「…イク、俺からの蹴りは良かった?」
徠「それはいらない☆」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
212 / 246