アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
理由
-
柚真Side
徠「ユー、そー君から返事きた?☆」
イクと二人で廊下を歩いてるとイクに話しかけられる。
僕はスマホを取り出して見る。
柚「うーん、きてない」
徠「どこ行ったんだろ?☆」
柚「それが分かったら苦労しないよw」
僕はなんとなし、イクの頭をふわふわと撫でる。
徠「あ、そー君だ☆」
柚「え?」
徠「外☆外☆」
イクが指をさした方向、窓の外へと目を向ける。
あ、ほんとだ。
フードをかぶり寮の方向に走っていくそー君がいた。
でも、なんで走ってるんだろ?
徠「なんか、そー君泣いてる?☆」
柚「泣いてる?」
そー君って、そうそうのことがない限り泣かないよね…
徠「うーん、おれの見間違えじゃなければ☆」
柚「イク、無駄に視力いいよねw」
徠「無駄って酷くない!?☆」
柚「ギリィと何かあったのかな?」
徠「え、無視!?☆いいけどさ…☆」
いいのかw
徠「ギリィと喧嘩したのかな?☆」
柚「あのギリィとそー君が喧嘩っていったら逆に凄いと思うw」
徠「どちらかがすぐ折れそうだもんね☆」
柚「そうそうw」
徠「うーん、じゃあ、ギリィに聞いてみよっか☆」
柚「聞いてみる?」
徠「うん☆ほら、あそこにいる☆ギリィー!!!☆」
そういいながら、イクが大きく手をふりながら叫ぶ。
イクと同じ方向見ると確かにギリィがいた…
いたけどよくこの距離で見つけたねw
言われないとわかんないよw
イクの呼びかけに気付いたギリィが片手をあげてこたえる。
実「亜芦、どこ行ったか知らんか?電話してもでーへんからさ」
近付いてきて、すぐにギリィはそう言ってきた。
徠「そー君ならさっき泣kモガっ」
僕は咄嗟にイクの口を塞ぐ。
柚「そー君ならさっき眠いから寮に戻るって言って行っちゃたよw多分、寝てるんじゃないかな?w」
僕もなんでこんな事を言ったかは分からないけど、今そー君とギリィを会わしてはいけないような気がした…
実「んーほんなら、俺もやらないかんことあるから寮戻るわwほんじゃあなw」
ギリィはひらひらっと手を振り去っていった。
僕はイクの口を塞いでいた手を離した。
徠「ユーなんで嘘ついたの?☆」
手を離すとすぐにイクが聞いてきた。
柚「ホントに泣いてたかわかんないし、それにもしあの二人に何かがあったならそー君にもギリィにも少し考える時間をあげた方がいいかなっと思ったんだけど…」
徠「考える時間か…☆あの二人なら当たって砕けろってイメージしかない☆」
当たって砕けろ、か…
柚「まぁ、確かにねwいちよう、あとでギリィには連絡してみるよw」
徠「うん…☆あの二人に何もないならいいけど、そー君とか何かあったら学校やめるとか言い出しそうだから☆」
学校やめるか…
そー君なら、ホントに言いかねないw
柚「その時はその時で話を聞いてあげようw」
徠「だね☆」
なんだかんだでイクとぶらぶら歩いていると時間はすぎていき、寮に戻る時間になった。
柚「じゃあね、イク。また、明日」
僕はイクの頭をポンポンと撫でた後、額にキスをしてそう言った。
徠「うん、明日☆」
少し照れくさそうに笑ってイクが自室に入っていった。
そして、僕も自分の部屋に戻った。
さてと、どうしようかな…
ギリィに聞くべきなのか、そー君に聞くべきなのか。
二人の事ならそっとしておいたほうがいいとは思うんだけど…
僕は悩んだ結果、とりあえずギリィに通話してみる事にした。
出るかな?
3コール目に入った時ギリィが出てくれた。
実『はいよw』
柚「ギリィ、今大丈夫?」
実『ええでw』
柚「唐突なんだけど、ギリィって今日なんかあった?」
実『ほんとに唐突やなw今日は何もないで?w』
何もないか…
柚「そー君と何かあったとかもない?」
実『うーん、ないと思うんやけどなぁ』
柚「ギリィ本人にも?」
実『俺かぁ…今日やないなら、ないにはないけどあるにはあるんよなぁ』
柚「それどういう事?」
実『家庭内事情ってやつやなw』
柚「家庭内事情かwさすがにそれは聞けないねw」
実『別に平気やでwどっちにしろ話さなあかんかったしw』
話さないといけないか…
柚「かなり深刻?w」
実『微妙やなwまぁ、話すと長くなるんやけど…』
柚「まだ、寝るまで時間あるし聞ける範囲なら聞くよw」
実『はいよwまぁ、いうなら跡取りの話やなw』
跡取りか…
柚「僕とイクには無縁の話だねw」
実『確か、ユーとイクにはお兄さんが二人いたんやったっけ?』
柚「うんwまぁ、そうそうな事がない限り跡取りにはならないって話ねw」
実『なるほどw話は戻るんやけど、俺一人っ子なんやwそのせいで病院の方も強制的にってなったんやけど…』
柚「断ったの?」
実『まぁ、そうなんやw』
柚「親に怒られたの?」
実『ん?別にええよって言われたでw』
いや、普通になんか拍子抜けした…
柚「じゃあ、結局跡取りはどうなったの?」
実『従兄弟のお兄さんがなるって事で決まったんやけど…俺に条件がだされてしもーてなw』
柚「条件?」
実『海外留学しろって言われたんやwそれも日本戻って来れるのは俺次第やしw』
留学か…
柚「いつからなの?」
実『それが文化祭終わった1週間後なんや』
文化祭終わった1週間後って…
柚「結構すぐじゃんw」
実『そうなんやw俺も急に言われたもんやから今日は理事長と話したりで忙しかったんや』
なんとなく話が読めてきた気がする。
柚「そー君にそれ伝えたの?」
実『まだやで。すぐ、亜芦に伝えようとしたら部屋で寝とるみたいやったから明日朝伝えようと思ったんや』
柚「なるほどねw」
その後、色々としゃべり通話を切った。
もし、ギリィが理事長室で留学の話をしている時にそー君がその話を聞いていたら…
そー君が泣いてた理由も見当がつくなw
明日はどうなるかな?
修羅場にはならないとは思うけど…
明日起こる状況がちょっと楽しみとか思う僕は性格が悪いなって自分でもよく分かるw
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
214 / 246