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状況把握させて…
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徠楠Side
イクだよ☆
☆はry
俺が今いる場所はそー君の部屋。
正確にはベッドの上。
なんとなしに正座をして座っている俺。
そして、そんな俺に抱きついて泣きじゃくる大きなバスタオルだけ羽織った裸のそー君。
ていうか、先に言わせてもらうけど俺は泣かせてないからね?
それに脱がせてもないからね?
そして、何もしてないからね?
そもそも正直、俺も状況把握出来てないから。
とりあえず俺がここにいる理由とこうなった経緯を話すよ。
ほんの数分前の話なんだけど…
ユーと別れて部屋に戻った俺は泣いてたそー君の事が気になって、出るかわからないけど電話をかけてみた。
何度かコール音を鳴らしたけど、やっぱり寝てて出ないだろうと思ってきろうとした瞬間…
亜『…なに』
出た。
いや、普通にびっくりしちゃったよ。
徠「いや、さっきそー君がさ、泣きながら寮の方に走って行ったのを見たからさ☆大丈夫かな?って☆」
そう聞いたら…
亜『…別に……なに…も…なぃ…』
そー君の声がどんどん遠ざかっていって、堰を切ったように何故か泣き出してしまった。
え?俺なんか変な事言った!?
泣かせるような事言った!?
徠「え、ちょっ、そー君、どうしたの?☆」
亜『うるさい!イクには関係ないもん!ほっといてよ…ほっといて……よ…もう学校やめ…たい…』
それだけいうとそー君は声を殺してずっと泣いてた。
ていうか、ほんとに学校やめたいって言ったし…
これ、俺どうしたらいいかな…
徠「そー君、えーっと電話切るね?☆」
亜『…だ…め………』
えぇ…
いや、いいんだけどさ…
うーん、どうしようかな…
よし!
徠「そー君、今からそっち行くからさ、ね?☆1回通話切るよ?☆いい?☆」
亜『…………分かった』
徠「じゃaプープー」
えぇー、切られた…
とりあえず、俺は部屋を出るとエレベーターに乗りそー君の部屋に向かった。
そー君の部屋に着くとインターホンを鳴らす。
反応がない…
徠「そー君?☆」
俺はドアに手をかけると…
開いてるし…
徠「そー君、入るよ?☆お邪魔しまーす☆」
俺はドアを開け入ると、とりあえず鍵だけはしめておいた。
靴を脱いで部屋に入る。
リビングにそー君の気配はない。
寝室かな?
俺は寝室に向かうといちよう、ノックをして部屋に入る。
徠「そー君?☆」
薄暗い寝室にはベッドの上で大きなバスタオルを1枚だけ羽織った状態で膝を抱えて声を殺して泣いてるそー君がいた。
これってどうしたらいいの?
慰めるの?
慰めるって何したらいいの?
俺はどうしたらいいかわからずベッドに乗って、そー君の目の前に行く。
徠「そー君、どうしたの?何があったの?」
☆をつけるのは状況的によくなさそうだったから、普通に話しかける。
そー君はチラリっと俺の方を見たかと思うと、そのままガバッと抱きついてきた。
そして、正座した俺にそー君が抱き着いて泣いているという現在の状況になる。
とりあえず、置き場に困った手でそー君の頭を撫でる。
え、冷たっ!?
というより、濡れてる?
ていうか、そー君自体冷たくない!?
そー君に限って、こんな事はしないとは思うけど…
徠「そー君、もしかしてシャワーで頭から冷水かぶったりとかしてないよね?」
亜「………………知らない」
かなりの間をあけてそー君が答えた。
うん、これは図星として受け取っていいと思う!
いつもの状況だったら、俺はそれは駄目だよ☆とか言うけど…
状況が状況なせいで言える訳がない。
俺はとりあえず着ずに持ってきていたパーカーをそー君の上にかける。
徠「そー君、話せる範囲でゆっくりでいいから何があったか、教えてくれる?」
俺は一か八かで聞いてみた。
すると、そー君はコクリと頷いた。
そして、ポツリポツリと話し始めた。
亜「…実哉が留学するって…聞いて……」
必死に涙を堪えながら言うそー君に申し訳ないなと思いつつ話を聞く。
徠「ギリィから聞いたの?」
亜「…理事長室に行った時…たまたま…それで…2年…それよりもっと………いつ帰って来るかもわからない…って………」
俺の服をギュッと掴んでいたそー君の手にさらに力が入ったのが分かった。
亜「……それで…それで………」
徠「そー君、とりあえずある程度分かったから大丈夫だよ。だから、少し落ち着こ?」
多分、俺的に話をまとめるとギリィが留学する事をどこかで聞いてそしていつ帰ってくるのかがわからないって感じかな?
徠「でも、いつから留学とか決まってないんでしょ?」
亜「……来週」
来週?
徠「来週!?!?」
聞き返すとコクリとそー君が頷く。
やっと、そー君が泣いてた理由が分かった。
多分、俺が同じ状況になっても泣くと思う。
もし、ユーが留学していつ帰ってくるか分からなくてしばらく会えなくなるとか不安になるし寂しいし…
多分、訳わからなくなって…
って…
徠「そー君?」
返事がない…
というか、なんか寝息が聞こえるんだけど…
徠「えーっと、そー君?」
泣き疲れたのかな?
俺はとりあえず、そー君をベッドの上に寝転がせてその上に布団をかける。
裸のままだけどいいかな?
っていうか、どうにも出来ないし…
とりあえず、俺も部屋に帰って寝よ!
俺はそー君の部屋を出ると鍵をかけてポストから中に鍵をいれて自分の部屋に戻ったのだった…。
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