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数時間前の話…
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数時間前の話…
実哉Side
文化祭の当日、俺はスマホのアラームがなる前に目を覚ました。
起きてそうそう、その理由にすぐに気が付いた。
びっくりするくらい体調悪いわw
これは最悪としか言いようがないなw
とりあえず、ベッドから出て洗面所に向かい顔を洗う。
確か、リビングのテレビ台の引き出しに体温計が入ってたはずやけど…
あった。
体温計を手に取るとスイッチを入れて熱を測る。
ピピピピッと音が鳴る。
37.8か…
これは後々上がってくるパターンやな。
まぁ、咳とか出てないのがまだ幸いやな。
だからといって学校に行かないという訳にもいかない。
亜芦に話さないけんことあるし。
せめて、留学の事だけでも話して早退しなあかんな。
ひとまず、薬だけでも飲んどくか。
薬を飲むと、制服に着替える。
朝ご飯食べて、歯磨きを終えた頃にユーからメールが届いた。
“最終確認あるから先行くね”
最終確認か…
“俺もついてくわ”と返信をする。
すぐにユーから“了解”と送られてきた。
俺は亜芦に“ユーとやる事があるから、先行くな。イクと二人で来てや”と送った。
すぐに“うん”と返事が送られてきた。
ちゃんと起きてるみたいやし、多分大丈夫やな。
鞄を持ち、部屋を出て鍵をかける。
エレベーターの方に向かっていると調度良くエレベーターが来て、開かれる。
そこにはユーが乗っていた。
実「ユー、おはよw」
柚「ギリィ、おはよwタイミング良かったねw」
実「せやなwええ感じやなw」
俺もエレベーターに乗り込む。
実「亜芦に連絡しといたで」
柚「こっちもイクに連絡しといたから大丈夫だと思うよ」
なら、大丈夫やな。
あ、せや…
実「ユー、俺途中で早退するかもしれへんw」
柚「どうか、したの?」
実「風邪引いてしもうたんやw」
柚「大丈夫?」
実「今のとこは薬も飲んだし大丈夫そうやけど、多分後々熱上がってくるかもしれへんかなってとこやな」
柚「そっか、無理はしないでね」
実「ありがとさんw」
柚「いいえw」
ポーンっと音が鳴り一階に着く。
おりて寮を出て、校舎に向かう。
実「この時間帯やと人少ないなぁ」
柚「だねwこの時間帯に来てるとしたら文化祭実行委員とかまだ準備の済んでないクラスくらいかなw」
実「せやろうなw」
なんて、会話をしながら歩く。
校舎に着くと、靴をはきかえクラスに向かう。
クラスに着くと、ユーと共に設備など色々な事を確認をした。
柚「ギリィのおかけで早く済んだよwありがとw」
実「全然かまわんよw」
早めに終わった分、暇ができた。
なんとなしにユーと二人で廊下の窓辺で喋る。
柚「そういえば、留学の話は今日そー君に話すんだよね?」
実「そのつもりやで」
柚「つもり?」
実「正直、怖いんやw留学の事伝えた時、亜芦がどういう反応するのかとかなw」
自分でも情けないわw
柚「まぁ、そうだよねwギリィが転校して来る前のそー君は全てが面倒くさそうで常に下向いて、もしくは寝て時間が過ぎるの待ってるって感じの子だった気がするwあくまで僕の意見だけどねw」
確かに最初の頃の亜芦はそうやったな。
常に寝てたしまともに日本語もあまり喋れとらんかった。
誰かと喋ろうとする事さえもしとらんかった。
そして何より…
実「亜芦ってずっと無表情やったよなw」
柚「そうだったねw今じゃなんだかんだ色んな表情するよねw」
実「せやなwだからって訳やないんやけど、というかさすがにないとは思うんやけど、もし俺が留学した時に亜芦がまた俺がここに来る前のようになったらどないしようかと思うんや」
柚「ギリィ、それは心配しすぎだよwそー君はちゃんと受け止めてくれるよwギリィが帰ってくるのも待っててくれるよwそれに僕とイクもいるんだからw」
そう言ってユーは笑ってくる。
ほんま、イクはええ彼氏持ったなw
実「俺がくよくよ悩んでててもしゃーないなwユー、ありがとw亜芦の事、もしもの時はお願いなw」
柚「うん、まかせてwしっかり学んで早く帰って来なよw」
実「はいよw」
それから、イクが来るまでユーと話していたのだった。
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