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生徒会と俺
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生徒会の会計と双子書記によって連れ去られた俺。
からの俺がいる場所はおそらく生徒会室。
そして、生徒会の皆が通常使うであろうデスクとは別にある休憩用というべきな感じのソファーと机が置かれている。
そのソファーに俺は座らせられていて、俺の対面に置かれたソファーには会長と副会長が座っていて、そのソファーの後ろに双子書記と会計が立っている。
その上、何故か生徒会全員にガン見されている。
泰「いけるか?」
胡「まぁ、いけるんじゃないかな…」
麻・華「いける!!!」
雅「うん、いけるいける」
んーとね…
亜「…何が?」
思わず、声に出ちゃったよ…
麻「あはは、気にしなーい気にしなーい♪」
華「気にしなーい♪」
そういうのであるなら、せめて引きつった笑顔するのやめようよ…
泰「まぁ、いけそうなら華糸、麻糸、雅倉、あとは頼んだぞ」
麻・華・雅「ラジャー」
会長に向かってピッとおでこに手を当て敬礼する三人。
もうすでに嫌な予感しかしない。
胡「泰千と僕は舞台確認してくるね。泰千、行くよー」
泰「はいはい」
会長は副会長に腕を引かれて、生徒会室を出て行った。
てか、舞台確認って何?
なんかするの?
それ以前に俺今から何されるの?
なんか双子書記と会計が俺の事色んな方向からジロジロ見てくるんだけど。
華「拘束してほしい?」
………。
亜「…そんな趣味ない」
麻「じゃあ、逃げないでね?」
俺の顔の目の前でニコーっとそれはもう素晴らしい笑顔で言ってくる。
亜「…ば、場合による」
俺は思わず顔を引いて言う。
雅「なら、始めようか」ボソッ
知らぬ間に背後にいた会計が俺の耳元で囁いてきて、フッと耳に息をかけられる。
亜「…ひッ」
ビクッと肩を揺らし、思わず両耳を両手で覆い隠す。
雅「ありゃ、意外と耳敏感だった?ごめんね?」
アハハッと笑っていってくる会計。
絶対、悪いと思ってないでしょ…
そもそも、そんなシチュエーション誰も望まないから。
ハァ…もうなんか疲れた。
麻「とりあえず、やろ!」
華「だね!」
雅「おけ!」
三人が俺を囲み、俺に対して何かをし始めた。
もう、どうにでもなれ…。
〜30分後〜
麻・華「出来た!!!!」
雅「まぁ、いい感じかな」
ソレハヨカッタデスネ…
どこから持ってきたのかは知らないが双子書記が支える姿見の前に立たされた俺は何とも言えない気分だ。
軽く化粧をほどこされ、最近伸び過ぎてしまったなと思っていた髪の毛は申し訳程度に巻かれてセットされている。
そして、何より謎のドレスを着せられている。
頭にティアラがのせられているあたり、何かの物語のお姫様とか?
物語…劇…………舞台…。
亜「…今すぐ、ここから立ち去ってもいい?」
麻・華「駄目」
デスヨネー
まぁ、逃げるけども!
生徒会室の廊下へと繋がるドアへ向かい、開けようとした瞬間。
ドアノブに触れていないのにドアが開かれた。
胡「こっちの準備出来たよ」
泰「もう移動するぞ」
なんていうタイミングの悪さ。
雅「残念だったね」
ひらひらっと手を振りながら笑っていってくる会計。
うん、腹立つ。
泰「ん?こんなドアの真ん前で何してんだ?」
俺の事を見下ろしながら聞いてくる、会長。
謎の威圧が…
亜「…だ、脱走?」
何故、素直に応える俺…
胡「駄目だよ?それにもう準備終わったし、行くよ?」
すごく何言ってるの?って顔で見ないでくださいよ、副会長…
いや、行くよ?って言われても…行きたくないんだけど…
麻「ほいほい、じゃあ行くぞー!」
華「行くぞー!」
そう言って、双子書記に背中押されて強制的に多分劇か何かをするであろう場所に連れて行かれた。
連れてこられた場所はこの学園で一番大きい体育館だ。
初等部や中等部、高等部も利用するからほぼ学園の中心にポツンと建ててある。
そして、そんな大きな体育館の舞台裏に今俺はいる。
少しさっき、舞台袖から体育館内を見たんだけど…馬鹿みたいに人がいた…。
文化祭は高等部は男女混合でそれぞれの棟が出入り自由になる。
まぁ、おかげ様で男女両方いらっしゃる。
ほぼ満席…
さっきまでは久しぶりに女子を見たなぁとか思ったりしてた。
さっきまでは、ね…
舞台裏には俺を含め、高等部男子の生徒会と高等部女子の生徒会の人がいる。
副会長…ややこしい…男子副会長は普通に親しげに女子の生徒会の人たち喋ってる。
そもそも、女子の生徒会の人達、誰が何やってるか分かんないし…。
ていうか、もはやあなた誰状態。
知らぬ間に男子側の生徒会の皆は衣装であろう服に着替えていた。
胡「そろそろ、始まるけど大丈夫?」
副会長にそう話しかけられる。
いや、普通に考えて大丈夫な訳無いじゃん?
亜「…台詞とか配置とかって…?」
胡「あー、アドリブで頑張って!」
はい?
何言ってるのこの人!?
亜「…い、いや、さすがにそれは…」
胡「嘘だよw台詞はないから大丈夫だよ。舞台下にフリップ持ってる人が位置とか教えてくれるからそれに従ってくれればいいよ」
台詞ない上にフリップ見ながらやれと…
いや、もう俺知らないよ?
適当にやるよ?
胡「あ、これ終わったら生徒会室にあるチョコケーキごちそうするから、やれる範囲で頑張って」
はい、頑張ります!
チョコケーキの為に!
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