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また、会おうね!
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徠楠Side
朝の7時半過ぎ…
ギリィ送り出す時間なのに、そー君が来ない。
今、居る場所は学園の外へと繋がる道の前。
実「そろそろ、時間やな」
徠「え、でも、そー君来てないよ?☆」
実「亜芦となら1時間くらい前に会ったから平気やでw」
なんだ会ってたのか。
徠「そっか☆」
にしてもなんでそんな早くにそー君はギリィに会いに行ったんだろ…
疑問だな…
柚「ギリィ、気を付けてねw」
実「うん、ありがとなw」
徠「頑張ってね☆」
実「はいよw」
柚「そろそろ、僕らも学校の準備しないと遅刻するよw」
徠「あ、そうじゃん☆」
実「そっちも頑張ってなw俺も行かなあかんから、じゃあ、またなw」
柚「うん、またねw」
徠「またね☆」
俺とユーは手を振り、ギリィを見送った。
ギリィは大きなスーツケースを持ち、俺らに手を振り返して、歩き出していった。
なんか、あっけないな…
俺とユーは寮の方へと歩き出す。
柚「ほら、イク用意しないと遅刻するから戻るよ」
いつものようにユーが言ってくる。
徠「うん…☆」
柚「大丈夫だよwちゃんと、帰ってくるってw」
そう言って、ユーが頭を撫でてくる。
徠「分かってはいるんだけど…なんでそー君は見送りに来なかったんだろうって思って…☆」
柚「二人で話したい事でもあったんじゃないの?」
徠「だとしても、見送りくらいはきてもいいと思うけど☆」
柚「まぁ、そー君だしギリィも特に何か言ってる訳でもなかったんだし、いいんじゃないの?w」
徠「そうだけど…☆」
なんとなく腑に落ちない。
柚「とりあえず、寮に着いたし準備終わったらイクの部屋に行くから待っててね」
徠「分かった☆」
俺とユーは寮に着くとそれぞれの部屋に戻った。
部屋に入ると制服に着替えてご飯を食べて、歯磨きをして準備を済ませる。
そろそろ、ユーが来るかなっと思った時にタイミングよくインターホンが鳴る。
俺は鞄を持って、玄関に向かいドアを開ける。
柚「よし、じゃあ行こっかw」
徠「うん☆でも、そー君は?☆」
柚「部屋行ったけど出てこなかったから寝てるか先に行ってるかだと思うからとりあえず、行こw」
ユーに手を引かれて、俺は寮を出て校舎に向かった。
なんか、ユーが強引?
まぁ、いつもの事か…
校舎に入り、クラスに入ったもののそー君の姿はなかった。
やっぱり寝てるのかな…
チャイムがなると担任が教室に入ってきた。
藍「さっさと席座れ。んで、とりあえず静かにしろ」
担任がそう言うと教室がシーンとなった。
藍「まず、片桐が留学しに行った戻ってくるとは行っていたがそのうちだな。そんで、塩田は前通っていた学校に戻った」
その言葉で教室がざわつく。
塩田も居なくなったんだ…
藍「あとだな、塑色が学校をやめた。まぁ、塑色亜芦は戻ってこんだろうな。って事で以上。解散」
そー君が学校をやめた?
徠「ユー!」
俺は後ろを振り返りながらユーを呼ぶ。
柚「何?」
徠「なんで、驚かないの?そー君、学校やめたんだよ?」
柚「そうだね。でも、受け入れるしかないでしょ?」
徠「そうだけど…」
なんで、ユーはそんなにいつも通りで冷静なの…
柚「気にしてたってしょうがないよ」
徠「分かってるよ…でも…」
分かってるけど、それじゃあギリィが戻ってきた時どうするの…
ギリィが戻って来るって言ったのはそー君の為でもあるんでしょ…
徠「そー君に電話したら出るかな…」
柚「出ないと思うよ」
俺は試しに電話をかけてみたものの…
電源いれてないってそー君、スマホ持ってる意味がないよ。
徠「電源入ってないって言われた」
柚「さすが、そー君w」
徠「関心してる場合じゃないよ。ギリィはこの事知ってるのかな?」
柚「知ってるんじゃないの?会いに来たって言ってたし」
確かに言ってたけど…
徠「やめる事も伝えてたのかな」
柚「それはさすがに分かんないよw」
徠「だよね…☆」
はぁーっと俺は思わずため息を付く。
せめて一言ぐらい言ってくれればいいのに…
そしたら…そしたら引き止めちゃうか…
ほんと…呆気無い…
4人で過ごしてたのが夢みたい。
やっぱり寂しい。
友達なのに何も言わずに行くなんて…
柚「もう、なんで泣くのさw」
徠「えっ…」
俺泣いて…
あぁ、だから視界がぼやけてたのか…
柚「イクには僕がいるでしょ?実際、1番辛いのはそー君とギリィの方だよw一生会えないわけじゃないんだし、気長に待てばいいんだよw」
ね?とにっこりと笑顔で言いながらユーが俺の涙を拭い、頭を撫でてくる。
そうだよね…
一生会えないわけじゃないだ。
徠「次、そー君に会ったらどついてやる☆」
柚「一生無理だと思うからやめときなwやれたとしても倍返しされるよwそー君の事だから3倍かもねw」
徠「うっ☆いや、でも…逃げればワンチャン…☆」
柚「足遅いのに?w」
徠「うぅ☆そこはどうにかする!☆」
柚「なんだそれw」
ユーが笑うせいで俺もつられて笑う。
また、会おうね!
そー君!ギリィ!
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