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あれから…
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柚真Side
そー君とギリィが居なくなってから約半年。
長いようで短かった。
徠「ユー、今日から2年生だよ☆」
寮から校舎に向かう道中、少し先を歩いていたイクが振り返って僕に言う。
柚「そうだねw早かったねw来年は受験生だねw」
徠「ちょっ、言わないでよ☆」
柚「言うも何もホントの事でしょw」
徠「そ、そうだけど…☆2年生か…☆」
そー君とギリィの事かな…
柚「何、辛気くさい顔してるのw新しく1年生入ってくるんだし、もう少し先輩らしい顔しないとw」
両手でイクの頭をもみくちゃにしながら僕は言う。
徠「あー、せっかくセットしてきたのに☆ていうか、新しく1年生っていっても中学の時の子たちなんだからなんだかんだ顔見知ってるよ☆」
柚「え、いつもと変わってなかったよ?wまぁ、持ち上がりだしねw」
徠「えぇ☆頑張ったのに☆」
柚「イクはいつも通りでいいんだよwイクはイクなんだし、ね?w」
僕はにっこりと笑ってイクの頭を撫でる。
徠「そ、そういうもんかな///あ、てか遅刻するよ☆」
少し顔を赤らめイクは僕の手を引いて走り出す。
多分、走ってはいると思うんだけど…
柚「相変わらず、イク足遅いねw」
徠「いいの!!☆」
そもそも、まだ時間あるのにw
まぁ、いいかw
僕はイクにされるがまま着いていく。
校舎に近付けば近付くほど人も増えて行く。
「跡豪先輩、二葉先輩、おはようございます!」
「跡豪様、おはようございます!今日もかっこいいです!」
「二葉様、今日も可愛いですね!」
こういう挨拶はいつも通りの日課みたいな感じ。
僕もイクもいつも通りに挨拶を返して校舎に入り、教室に向かう。
クラスも人も大体持ち上がりだから特には特別何かが変わったわけではない。
教室に入ってイクと適当な席に座り、喋る。
いつも通り変わらない環境。
ただ、足りないと感じるのはしょうがない。
そー君は元気かな?
ギリィとはしょっちゅう連絡とってるし、それに…
藍「お前ら、どこでもいいからさっさと席につけ。担任は俺のまんまだからな。今日は始業式やって解散だ。あと、ほらさっさとお前も入って来い」
教室のドアが開き、その人は教室に入って来る。
シーンと教室は静まり返っていた。
実「なんや、皆そんなお化けでも見たような顔してw片桐実哉やでwまた、仲良うしてやw」
その人…ギリィがそう言うと静まり返っていた教室が一気に騒がしくなる。
藍「お前ら、うるさいぞ。もう少し静かにしろ。感動の再会するのは自由だが始業式には遅れるなよ。じゃあ、解散」
そう言って担任は教室を出て行った。
徠「ユー!ギリィ帰ってきたよ☆」
柚「知ってるよw」
事前に連絡着てたしw
クラスの皆に囲まれ、質問攻めにあっているギリィ。
半年も会ってないと人って変わるもんなんだねw
なんか、少し大人びてるように見えるw
一段落ついたらしくギリィが僕とイクの所にくる。
柚「久しぶり、ギリィw」
実「久しぶりやなw」
徠「ギリィ、更に背伸びた?☆」
実「伸びたでw」
徠「それ以上伸びてどうするの☆」
実「どうもせえへんよw」
ハハッと笑って答えるギリィは半年前と然程代わりはなかった。
柚「留学の方はどうだった?」
実「環境違いすぎて最初大変やったわw」
柚「まぁ、そうだよねw」
留学中の話やこの半年の出来事など他愛の無い会話をする。
徠「ねぇ、ギリィ…そー君の事なんだけどさ…☆」
実「知っとるから平気やでw」
徠「でも、ギリィはそー君の為に戻って来たんでしょ?☆なのに、そー君学校やめるって…☆」
ギリィが僕の方を見てきたから首を振って答えた。
実「んー、あぁwまだ、気付いとらんかったんかw」
徠「え、何が!?☆」
柚「イク、“塑色亜芦”は一度忘れた方がいいよw」
徠「え、そー君の事、忘れろって事!?☆そんな事出来るわけないよ☆」
イク、頭いい方なはずなんだけどなぁ…
実「まぁ、大丈夫やから気にせんでええよw」
徠「う、うん☆」
腑に落ちないって表情だねw
まぁ、そのうちわかるかなw
柚「さてと、始業式始まるし、そろそろ移動しないとw」
実「せやなw」
柚「ほら、イクもw」
徠「うん☆」
始業式の為に僕達は教室から移動したのだった。
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