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最終話
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あっという間に月日は流れて俺達は高校を卒業した。
俺達はそれぞれに分かれた。
実哉は大学の為に海外へ。
ユーとイクは同じ大学に進み、二人暮らし。
そんな、俺も跡継ぎの勉強の為に実哉と同じ場所の海外へと向かった。
俺と実哉も二人暮らし。
実哉が大学を卒業したら、また日本に戻る。
大学卒業したら、4人で指輪を買いに行くって約束したしね。
実「蘭羽?」
蘭「…ん?」
実「ユー達からビデオ通話が来とるからちょっと来てやw」
蘭「…うん」
俺は実哉に呼ばれて、リビングのソファに座ってパソコンをいじっている実哉の元へ行く。
実哉の隣に座り、パソコンを覗き込むとユーとイクがうつっていた。
徠『そー君じゃなくてみー君、一年ぶり☆美青年度増したね☆』
美青年度って何?
蘭「…別にそー君でもいいよ」
俺は思わず、ため息をついて答える。
徠『酷い☆ユー、そー君ため息ついた!☆』
相変わらずのテンション…
変わってないな。
蘭「…イク、首筋にキスマークついてるよ」
徠『えっ…///』
カァーッとイクが顔を赤くして、その部分を手で隠す。
徠『ユー、見えるとこにつけないでって言ったじゃん!☆』
柚『そんな事言ったっけ?w』
アハハッと笑ってとぼけて応えるユーは少し大人びて見えた。
柚『あ、ついでに言うとそー君、鎖骨の所にキスマークついてるよw』
えっ…
蘭「ちょ、実哉…」
実「蘭羽、スーツやから見えんやろ?w」
蘭「そういう問題じゃないよ!普通の服がきれないじゃん…」
実「せやなぁ…今度は見えへんところにいっぱいつけたるなw」
実哉は笑いながらそう言った。
柚『背中とか?wイク、今度、僕の名前でも書こっか?w』
徠『いや、書かなくていいから!?☆』
実「それええなw俺のものって感じがするわw」
柚『それよく分かるw』
この二人ならやりかねない。
蘭「…実哉、俺そろそろ行かないといけないから出るよ?」
実「俺、今日休みやから送ってくで」
蘭「…ユー達と通話してなくていいの?」
実「ユーが試す気満々やから平気やでw」
あ、ほんとにキスマークのやつするんだ…
どんまいとしかいいようがない。
実「じゃあ、また今度なw」
蘭「…またね」
柚『うんwまた連絡するねw』
徠『またねー☆』
ぷつんとビデオ通話が切れる。
実「相変わらず、元気やったなw」
蘭「…うん、元気そうでよかったよ」
実哉が笑うから俺も思わず笑ってしまう。
実「さてと、はよ着替えてき?w」
蘭「…うん」
俺はスーツに着替えて、リビングに戻る。
実「蘭羽、ネクタイ曲がっとるでw」
そう言って、実哉が直してくれる。
蘭「…ありがと」
実「ええよw」
チュッと額にキスをされる。
こういうのはいつもの事。
蘭「ねぇ、実哉」
実「なんや?」
蘭「俺と出会ってくれてありがとう」
そう言って、微笑む。
実「蘭羽もありがとな」
そう言って、ポンポンと頭を撫でられる。
俺と実哉は家を出て、車に乗り込む。
実「そういえば、今更やけど蘭羽って高校の時、不良やったんか?w」
不良…問題児…
蘭「多分、不良じゃない!!」
実「多分かいw」
蘭「うん!」
実「さすが、蘭羽やなw」
そう言って、笑いかけてくれる実哉はいつかと同じ優しい笑顔だ。
The end…☆
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