アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
番外編 小さくなりました3
-
少し休憩するつもりだったのだが…
蘭「…実哉、ユー、起きて」
身体を揺すぶられて僕は意識が浮上する。
どうやら少し休憩するつもりが僕とギリィは寝てしまっていたらしい。
腕時計を見ると夕方の16時半過ぎだった。
2時間半くらい寝てたみたいだ。
柚「ごめんね、そー君。寝てたみたいって…そー君、大丈夫!?」
実「ほんまや、顔真っ青やで?」
顔を上げて見ると、寝てしまったイクを背負い、更に大量の人形や玩具が入った袋と風船を抱えた顔が真っ青なそー君が立っていた。
僕は立ち上がり、背中に背負ったイクを引き取り、ギリィが荷物を受け取るやいなや、そー君はギリィにもたれかかった。
実「…おっと。病院行ったほうがええか?」
荷物を両手に持ちつつも器用にギリィがそー君を受け止めた。
蘭「…少し休めば大丈夫。まさか子供用のジョットコースター乗って、バイキングのそれも端に乗って、トドメに観覧車乗せられるとは思わなかった…」
どうやら、顔色が悪かったのは高所恐怖症のそー君にとって辛い乗り物に乗ったせいらしい。
睡眠不足もあって余計身体に堪えたのだろう。
イクの我儘に全て付き合うそー君を近くで見れなかったのが残念だw
とりあえず…
柚「イクも寝てるし、帰ろうかw」
実「せやなw蘭羽、歩けそうか?」
蘭「…うん、大丈夫」
ギリィから身体を離したそー君だが、身体が不安定で若干ふらついている。
僕は抱っこしていたイクを片手で安定するように支え直した。
柚「ギリィ、荷物持つよ」
実「半分くらいでええでwありがとさんw」
柚「いいえw」
僕はギリィから半分荷物を受け取る。
実「ほれ、蘭羽」
ギリィがそー君に背を向けてしゃがむ。
蘭「…歩ける」
既にふらふらしてるそー君。
さすがに無理そうだけどなw
実「お姫様抱っことおんぶどっちがええ?wそれかイクみたいに抱っこするでw」
そう言ったギリィに対して無言でそー君はギリィの背に体を預けた。
そー君を背に荷物を持っているギリィだが、全く重みがなさそうに見えるのが凄い。
実際、そんなに重さを感じていないのかもしれないけど。
僕とギリィは出口ゲートを目指して並んで歩く。
柚「それにしてもイク、どうしたらいいんだろ」
実「せやなぁ…病院で見てもらった所でって感じやしな…明日は仕事なんか?」
柚「明日も僕とイクは休みだよ」
珍しく連休だ。
僕とイクは兄がいることもあり、後継ぎしないといけないとかはないが、親の職場に就職していて、それなりのポジションを任さている。
休みが被る事もなかなかなく連休なんて早々ない。
実「とりあえず、明日中にどうにかせなあかんな…とりあえず、俺も蘭羽も明日は休みやし」
柚「そうなんだ。4人揃うの珍しいねw」
実「せやなwなのにこうなるのは予想外やったけどw」
ほんと予想外だよw
抱えているイクを見て、僕は思わずため息をつく。
まったくどうしたもんだか…
にしても、そー君静かなだな。
僕はギリィに背負われたそー君に目を向ける。
なるほどねw
柚「そー君、寝てるのかw」
実「さすがに限界みたいやなw」
柚「今日はほとんど、そー君に任せっきりだったから申し訳ないなw」
実「まぁ、蘭羽も自ら進んでやっとたからええんやないかw」
柚「そうだねw」
話しているうちに出口ゲートに着いた。
ゲートを抜ける時、係員さんに可愛い弟さん達ですねっと言われた事はそー君には黙っとこw
車に着くと、後部座席にイクとそー君を乗せて、僕達は帰路に就いたのだった。
・
・
・
・
次の日の朝、仕事ではないがいつも通りの6時半に目が覚めた。
昨日は家に着くと、起きたイクが更に家でやりたい放題遊び尽くし、そのまま僕達4人でリビングで寝てしまっていたのだ。
あちこちに物が散乱していて、片付けるのが大変だなと思いつつ、隣でいまだに寝ているイクに目を向ける。
あらら…
蘭「…ん…ふぁ…」
グーッと伸びをして欠伸をして起きたそー君。
イクを見るやいなや…
蘭「…うわぁ」
昨日よりも更に引いた顔な上にそう声をもらした。
実「なんや、蘭羽、起きたんか」
そー君の横で寝ていたギリィも目が覚めたらしく身体を起こした。
実「あぁ…」
イクを見て、ギリィが思わずといった感じで声をもらした。
蘭「…実哉、寝室で二度寝しよ」
実「せやなw」
スッと立ち上がったそー君に続き、ギリィも立ち上がる。
蘭「…部屋に行く前に」
そー君はメモを取り出すと、そこに片付けよろしくっと書き、イクのお腹にテープで貼り付けた。
蘭「…ユー、寝室行くね」
柚「うん、僕も寝室で寝るよw」
実「なら、行こかw」
僕達3人は2階に上がり、それぞれの寝室に向かう。
蘭「…お休み」
実「おやすみw」
柚「おやすみw」
そー君とギリィの寝室に2人が入って行くのを見送り、僕も寝室に入る。
イクの服を適当に選び、一度1階のリビングに戻った。
イクが寝ている側に持ってきた服を置くと再び寝室に向かった。
約二時間後、ピッチピチの幼児の服に腹にメモを貼ったままのイクがそれぞれの寝室の扉を開け放ったのだった。
徠「これどうなってんの!?☆」
蘭「…イク、うるさい」
実「イク、朝は静かにせなあかんでw」
柚「とりあえず、イク着替えなよw」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
238 / 246