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番外編 遊園地に行ってみた4
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チケット売り場とは別に入場口でも列が出来ていて、俺とイクは1番人が並んでなさそうな列の最後尾に並んだ。
蘭「…平日なのに人多い」
徠「まぁ、ここ人気高いし、これでも少ない方だよ☆」
マジかぁ…
これで少ないのか。
人酔いしなきゃいいけど。
チケット売り場の方の列にもかなり人が並んでいた。
あ、実哉とユーいた。
遠くから見てて二人ともモデルなんじゃないかっていうくらい目立っていた。
徠「目立つね、あの二人☆」
蘭「…うん。あっ…」
実哉達の後ろに並んでいた女の子達が実哉達に話し掛けていた。
耳がいい俺でもこの人数の中、会話を聞き分けるのは不可能。
いつものように笑みを浮かべている実哉を見て、なんだか心がモヤモヤした。
あーいうの見るのほんと嫌だな。
徠「嫌だよね、そー君」
蘭「…えっ」
俺は思わずイクを見る。
徠「あーいうの…」
イクが実哉達の方を見ながらそう言った。
珍しく☆が無い。
徠「今に始まった事じゃないけどさ、やっぱり俺みたいな男じゃなくて綺麗な女の人の方が良かったんじゃないのかなって思うんだ」
蘭「…そんな事いうと怒られるよ」
徠「知ってはいるけどさ…俺も不安なんだよ」
ハハッと笑って哀しそうな泣きそうな表情でイクが俺を見ながら言ってきた。
正直、俺も考えた事がないのかって言われた嘘になる。
実哉がくれる愛に嘘はない。
大事にされて、愛されてる事は分かってる。
蘭「…俺は実哉を信じるよ」
徠「そー君は強いね」
蘭「…別に俺はt」
徠「戻って来た。そー君、この話、内緒だよ」
俺はちょうど実哉達がいた方向に背を向けてイクと話していたせいで後ろが見えなかった。
イクに口を塞がれて思わず、ハッとなる。
確かに内容的にも聞かれるのはまずい。
俺がコクリと頷くと、イクから解放された。
柚「ごめんね、お待たせw」
実「すまんなぁw」
徠「大丈夫☆めっちゃ並んでたし、しょうがないよ☆」
蘭「…うん」
実哉のいつもの笑顔。
先程の女の子達に見せていた笑顔。
実哉はいつも笑顔だ。
俺だけに見せる笑顔はどんな顔だっけ?
分かるはずなのに分からない。
実「蘭羽、どうかしたんか?」
蘭「…なんでもない」
心配そうに言われたから首を振って応える。
実「なんかあったら、ちゃんと言うんやでw」
頭を撫でながら実哉が笑顔を見せる。
この笑顔は俺だけに見せる笑顔かな…?
なんだかよく分からなくなってきた。
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