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過去…3
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目が覚めた時、俺は知らない場所でベットの上に横になっていた。
けど、何故か焦らずひどく落ち着いた自分がいた。
自分はどこかの施設に入れられたのだろうか?
それとも買われたのか?
ただその2つが思い浮かんだ。
部屋に置かれているものを一つ一つ見渡す。
寝転がった状態ではよく周りが見えないから、上半
身を起き上がらせようとしたのだが…
亜「…ッ!?」
脇腹に激痛がはしる。
その時、あの事件は本当なんだったと改めて自覚させられた。
そして、起き上がって気付いた。
無駄に広いこの部屋に…
置かれている家具のデザインから見て、なんとなく日本じゃないのかと思った。
ふと、気付く手足につけられた枷に…
何だよ、これ?
そう思った時…
部屋のドアが開いて、誰かが入ってきて。
「やっと、目が覚めたか」
誰?
その声は心配をしている声ではなく、呆れた声だった。
俺はもしかしたらコイツに買われたのか?
部屋の広さといい、金持ちだということはよく分かる。
亜『どちら様で?』
瑠「私は大手企業会社美空島の現社長美空島瑠斗だ。お前には今日から美空島の跡継ぎとしてここに居てもらう」
美空島?
なんで?
ふと、殺し屋が話していた事を思い出す…
確か、殺し屋達が依頼されていたのは美空島の跡継ぎとその妻を殺す事…
なんとなく、色々と理解が出来た。
父さんと母さんは殺された。
そして、この目の前にいる男は父さんか母さんの兄か弟そのどちらかなのだろう。
だけど、俺にはこの家を継ぐ理由が無い。
だって、俺の名前は塑色亜芦だ。
美空島じゃない。
亜『俺にはここを継ぐ理由がありません』
そう言ったのに…
瑠「お前の本名は美空島蘭羽。いいか、覚えておけ」
それだけを言うと男は去っていった。
そして、俺の地獄の日々が幕を開けたのだった…
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