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体育祭3
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柚真だよw
そー君にイクは女装にトラウマがあるとか言っちゃったけど…
嘘なんだよねw
まぁ、どっちにしろイクの所には行かなきゃなんだよねぇ…
着替えのあった競技が終わったあとは大体本部に皆がむかう。
その理由は…
柚「はい、イク、ストップね?w」
徠「もう来たの!?☆早くない!?☆」
本部には競技の終わった人がたくさん集まっていた。
あ、そうだ!
理由はね、皆服を返却する為に集まってるんだよw
基本は貰っていいんだけど持っててもしょうがないからねw
で、僕がここに来た理由は皆と同じように服を返却しようとしているイクを阻止する為w
イクはすでに体操服に着替えていて、これは渡さないといわんばかりに猫耳メイドの服を抱きかかえている。
柚「イク、席に戻ろっか?w」
ニッコリと微笑んでイクに手を差し出す。
徠「い、嫌だ!✩今年こそこれは返却するんだ!✩」
柚「それ毎年言ってるからw諦めなよw」
徠「いいや、諦めない✩毎年毎年、ユーが俺の実家に体育祭で着た服を送るせいで実家に帰る度ににぃちゃんやママンに着せられて写真撮られてアルバムに写真が追加される俺の身にもなってみろよ!✩」
いや、それが楽しくやってるんだけど…w←
柚「でも、それ恒例行事でしょ?」
徠「いや、意味分かんないから!?✩」
柚「どっちにしろ、それをイクの家に送らないと僕がイクのお兄さん達に怒られるんだけどなぁw」
徠「むぅ…」
ムッとして口を膨らませて、無意識なのか上目遣いでこちらを見てくる。
それに対して僕は宥めるようポンポンと青い髪を撫でる。
すると、頬膨らますのをやめて、じっと僕の方を見てくる。
僕はイクの頭を撫でていた手をイクの頬にそえて、耳元へ顔を寄せる。
柚「ねぇ、徠楠…お願い?」ボソッ
耳元で少し声を低くして呟き、離れる。
イクは顔を真っ赤にして、長いまつげを伏せて俯いた。
もう一押しかなぁ…
柚「イク、駄目?」
今度はふわふわの髪を梳くように撫でる。
徠「わ、分かったよ…✩」
グイッとイクが僕に服を押しつけてくる。
それを受け取る。
柚「ありがと」
僕はそんな、イクの頬に手をそえ、上を向かせ額にキスをした。
徠「ちょっ///ここ、人いっぱいいるから///」
パッと額を庇うよに手で覆って、焦ったようにイクが言う。
今さらだよねw
イクが言ったことも僕が言ったことも僕がイクにやった事も全部ここに居た人はずっと見てたのに…w
まぁ、ここにいる意味もなくなったことだし…
柚「イク、戻ろっか?w」
徠「うん✩」
僕はスッとイクの手を握り、そー君のいるAチームの応援席にむかう。
ギリィに連絡しといた方が良かったかな…
そー君を応援席で1人にしちゃったよ。
ちょっと、急ぐべきかなぁ…
て事で…
柚「イク、ちょっと急ぐよ」
徠「えっ、何どうしたの?✩」
柚「いや、そー君を一人にしちゃったからw」
徠「あーなるほど✩」
僕とイクは小走りでAチームの応援席に言った。
応援席に着くと僕はそー君を探した。
小さいから見つけるの大変だよ…
柚「イク、そー君どこにいるか分かる?」
視力のいいイクの方が見つけるのは早いと思う。
徠「居たよ✩あそこの人だかりの中心✩」
人だかりって…
あれの中心か…
イクと僕の視線の先には見えるのは何十人にもの人に囲まれ、質問攻めに写真を撮られまくってるそー君。
そー君はいつも通りの無表情に見えたけど…
柚「そー君、涙目だよ✩それにものすごく青ざめてる✩」
だよね…
僕もあの人数に囲まれて質問攻めに写真撮られまくるのは嫌だな。
報道陣並みだよね…
これはいちよう、ギリィに連絡しときたいけど先に助けてあげなきゃな。
柚「イク、ギリィ呼んで来て。走ってね!ちゃんと早く走ってね?」
徠「分かった✩早く…わ、分かった✩」
そして、イクは走っていった。
まぁ、遅いね…
さて、そー君を救出しなきゃw
僕は人だかりにむかう。
柚「ごめんけど、ちょっと退いてもらってもいいかな?」
「柚真様!」
「柚真様だ!」
僕に気づいた人達が柚真様、柚真様言ってて正直うるさいw
柚「ちょっと、道開けて」
スッとどんどん人が引いていく。
道が開けて、そー君の姿が見えた。
いつの間にやら、しゃがみ込んでいたらしい。
小さく縮こまって震えていた。
僕はそー君に視線をあわせるためにしゃがむ。
柚「ごめんね、そー君。大丈夫?」
おそろおそる、顔あげたそー君。
亜「…ユー」
僕に気づいたそー君は少しホッとしていけど顔色が悪い。
大きな目に涙を溜めていて…
あれ?
柚「そー君、眼帯は?」
そう聞くと、フルフルと首をふって再び顔を伏せてしまった。
なるほどね…
僕はスッと立ち上がる。
柚「で、そー君の眼帯を持ってるのは誰かな?」
僕はニッコリと笑い、周りにいた人に話しかける。
すると、周りがざわざわとし始める。
まぁ、そんな簡単に差し出してくる人はいないかな…
実「ユー」
柚「ギリィ」
実「何があったん?」
僕は手短かに状況を説明した。
実「なるほどなぁ」
柚「うん。あれ、イクは?」
実「あー、遅いから置いてきてしもーたw」
柚「だよねw」
ギリィは縮こまって動かなくなってしまったそー君に近付きスッとしゃがむ。
実「亜芦、大丈夫かぁ?こわかったよなぁ」
亜「実哉ぁ…」
顔をあけだそー君は今にも泣き出しそうだった。
実「ちょっとだけ、待っとてや」
ギリィがそう言うとコクンとそー君が頷いた。
ギリィはそー君の頭を撫でて、上に着ていたジャージを脱ぐとそー君の頭から隠すようにスッとかけた。
そして、立ち上がる。
実「なぁ、誰が持っとるん?返してくれへんか?あんま、怒りたくないんやけど?」
普段怒らない人ほど怖いっていうのはこういう事か…
いつも優しい笑顔を浮かべてるギリィが睨めつけるように周りを見渡している。
すると、おずおずと1人のカワイイ系の子が後ろに数人を連れてそー君の眼帯を持って出てきた。
「す、すみませんでした」
ギリィは眼帯を受け取り…
実「二度と亜芦に近づかんでな?」
とニッコリと笑って言った。
その笑顔、恐怖でしかないよねw
そー君の眼帯を持っていた子とその後ろにいた子達が謝りながら去っていった。
さてと…
柚「見世物じゃないんだから、いい加減解散してくれるかな?あと、写真撮った人は消してね」
徠「…そ…そうだ…ぞ✩」
息切れしてるせいか、途切れ途切れでイクが言った。
なんていうか…
なんか、もういいや…
僕は人だかりがはけていく中、明らかに鬘とわかるもっさりした頭に瓶ぞこ眼鏡の人に目がいった。
アイツって確か…
あとでギリィに言っとくか。
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