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体育祭7
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亜芦だよー!
俺はどうやら、かなり寝ていたらしい。
ユーとイクに続いて、実哉と共に保健室を出て運動場へ向かった。
すれ違う人は皆、俺を見てくる。
でも、俺はもう気にしない…
見たいなら勝手に見ればいい。
言いたい事があるなら勝手に言えばいい。
俺たち4人は召集所に向かった。
着いた時、ちょうどよく放送がなった。
『それでは最終種目「Cavalry battle」を開始します!』
Cavalry battle?
騎馬戦をそのまま英語にしただけじゃんか。
って事はただの騎馬戦…
『それでは、出場する選手の中の騎手の皆さんは今から配られる服に着替えて下さーい!』
………。
ですよね…
俺も実哉もユーもイクも皆、騎手。
最終種目がそんな簡単に終わるわけないよな…
俺とユー、実哉とイクで一旦それぞれのチームでわかれた。
柚「そー君、眼帯しなくていいの?」
亜「…うん、もうしない」
柚「そっかー」
「柚真様はこちらで亜芦様はこちらになります」
係りの人が俺とユーそれぞれに「着替え」の入った袋を渡してきた。
柚「それじゃあ、そー君着替えに行こっかw」
亜「…う、うん」
正直、不安でしかないよ…
俺とユーはAチーム専用の着替え場所へ向かった。
柚「うん、まぁ、まだマシだね」
ユーに用意されていたのは執事服。
なんていうか、様になりすぎでしょ。
それに対して俺は…
柚「短パンにセーラーでハイソックスかwで、上が若干短いのは腹チラ狙いってとこかなw選んだ人なかなかセンスあるねw」
腹チラ…
ズボンが短すぎて足がスースーする。
パンツ見えてないか不安なんだけど←
ユーは最初は執事服をきっちり着たものの、既にネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを上から2つほどあけていた。
普通だったら、だらしないはずなのに…
はずなのに…!
世の中、不公平過ぎだよね…
なんで、そんなかっこよくなるんだよ!?
柚「着替え終わった事だし、召集所に戻ろっか?」
にっこりと微笑み、イケメンオーラを撒き散らすユーに俺は頷くことしか出来なかった…
亜「…うん」
俺とユーは再び、召集所に向かう。
徠「ユー!そー君!」
召集所に行くと、すでに実哉とイクがいた。
イクが着ている格好は…えーっと忍者?
なんか、童顔のせいか和服着てるようにしか見えない。
実「亜芦、足さむないの?w」
亜「…スースーするだけ」
実哉が着ているのは警官服。
まぁ、そりゃ似合うよね…
………。
なんか、もう疲れたからいいや…
あ、そうだ!
俺は腕につけていたヘアゴムで適当に髪の毛を後ろで結んだ。
徠「そー君、そうやって髪結ぶと女の子にしか見えないね✩」
………。
イクって俺を怒らせる天才かもしれない。
亜「…イク、こっち向いてしゃがんで?」
徠「どうかしたの?✩」
そう言って、イクは俺の方を向いてしゃがむ。
亜「…目つぶって動かないでね」
俺は持っていたもう一つのヘアゴムでイクの前髪を無造作に一つにくくり上げた。
徠「ちょっ、そー君…✩」
亜「外したら殴る」
徠「なんで!?✩」
亜「なんとなく」
徠「いや、理由になってないから!?✩」
亜「いいの!」
ムッとして俺が言う。
徠「なんか、そー君と言い合いしてると小さい子をいじめてる気分…✩」
俺、今ものすごく、イクを蹴りたい気分♡
イクの脛らへんを蹴ってやろうと思ったら身体が浮いて出来なかった。
亜「…実哉」
実哉に後ろから抱き上げられた俺はむすーっとして、振り返る。
実「蹴るのは騎馬戦終わった後なぁw」
と言って、ストっと地面におろされる。
後ろを振り返り実哉に抗議しようとしたのだが…
亜「でも、イクが…」
実「亜芦の出番がくるまでコレ着けとくか?w」
コレと言って実哉が俺の目の前に差し出してきたのは本物の手錠。
亜「………。なんで、そんなの持って…」
実「この服のオプションやなw銃もおもちゃやけどついとるでw」
そう言って、腰にぶら下がっている銃を見せてきた。
徠「俺ももってるよ✩おもちゃの手裏剣✩あ、クナイも入ってる✩」
そう言ってイクが袖から手裏剣とクナイを出してきた。
袖の中、どうなってるんだ…
柚「あー、そういえば僕もなんかあったな…確か、ここに…」
ゴソゴソと執事服の上着の裏側から出してきたのは…
柚「ほら、謎の銀食器でフォークとスプーンとナイフw」
スチャッと3つを指の間に挟んで…
えーっと…
亜「…何に使うの?」
柚「脅し?w」
脅し?
徠「脅すの!?✩」
実「なら、俺も脅せるでwおもちゃやけど…」
スッと実哉に肩を引かれて、後ろから抱きしめられたと思ったら…
なんか、首元に冷たい物が押し当てられた。
実「動いたら、撃つで?」ボソッ
耳元で低い声でそう呟かれた。
おもちゃだと分かってるのに背筋がゾクッとした。
実「こんな風に脅そうと思ったら脅せるなぁw」
そう言って、パッと俺を離した。
亜「実哉!」
実「悪かったてwそんな怒らんでやw」
プイっとそっぽを向いた俺の頭をポンポンと実哉が撫でる。
柚「この銀食器も使えるね」
ユーはスッとイクの背後に回り込むとスッと首筋に…
スプーン?
徠「ちょっ…冷たっ✩ユー、何すんのさ✩」
柚「脅し?w」
徠「いや、意味分かんないから✩」
そう言って、ユーはイクから離れる。
なんなんだ、この流れは…
実「亜芦は何も無かったん?」
亜「…これ」
俺は髪を結んだヘアゴムを指さす。
実「なんで、結んだん?w」
俺はポケットに入っていた紙を見せる。
実「ヘアゴムで髪の毛を結ばないと失格とする…大変やな、亜芦w」
亜「…全くもって意味が分からない」
ハァと溜め息をついた時、放送がかかった。
『選手の皆さんが着替え終わったようなので始めまーす!』
あー始まった…
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