アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
「オオカミだぁー!!」
「今日もオオカミが出たぞ!」
「今日もオオカミだ!」
という風に、こんな事が何日も続きました。
そして、その度に村びと達は 不信に思いふけているものや、オオカミが偵察に来ているのでは…と思いつつ いつも騙されました。
しかし、ある日の事でした________
また、いつものように
「オオカミが出たぞ!」と、
大きな声で羊飼いが言いました。
そして、いつものように 近くの手入れされていないであろう 茂みに隠れました。
しかし、誰も家から出て来ません。
「ベ~」などという、低い羊の鳴き声だけが羊飼いの耳に届きます。
不信に思った羊飼いは もう一度言いました。
「オオカミだー!俺らの大切な大切な、羊が食べられても良いのかー⁉」と…。
しかし、変わらず家々は静かでした。
そして、羊飼いは つまらなさそうに自分の家へと帰って行きました。
その頃の村では……________
「やっぱり、あの羊飼いだったか…」
「一応、お得意様なんだけどね~…」
と 言ったような会話や発言がチラホラと…
「だが、あいつのせいでいつも余計な体力を使わされてたんだ」
「そんなに嘘ついて楽しいのか?」
「それとも、俺らが大切に…大切に育て上げた羊たちを食おうと…」
「まさか…」
「いや、分からんぞ」
「また、次の時も無視だな」
「あぁ…」
そんな村人達の声は、当然 羊飼いには届いていませんでした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 20