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「ミサキ、 僕は明日ここにはこないよ」
ソファに寝そべったままミサキに言った
ミサキは床にすわってソファにもたれていたから顔が見えない
「そう、なんで?」
「なんでって・・哲平が出張から帰って来るんだ、だから、顔を・・みにいかなくちゃいけない」
「そう・・・」
僕はまたイライラし始める。僕が悪いの?誰も悪くないよね、ミサキ
「ミサキ、逆ならどうするの?」
「・・逆ってなに?」
ミサキは相変わらず姿勢を変えようとしないから、僕達は顔を見ないまま話しをしている
お互いそろそろ気が付き始めている
目を合わせても変えられない現実があることを
二人の関係よりも重い現実があることを
「今の逆だよ。僕達が大阪で出会ったとしたら、ミサキ、どうするの?」
ミサキは何も言わなかった。僕は少し満足したかわりに悲しくなる
そんな土地だったなら僕は耐えられないだろう
そんなことに気がついたから
僕達は出会って初めてSEXをしなかった
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