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風呂に入って自分の部屋に戻ると、ベッドに寝っ転がって天井をぼんやり見つめる。
茜のヤツ、マークさんの事、好きなんだろうな……。
あの調子だし、父さんも母さんもきっと気づいてると思う。
実際に付き合うとなるとマークさんが犯罪者になっちゃうから複雑な所なんだけど、俺にしてみれば、妹の恋路は応援してやりたいと思う。
想うだけならば、自由だし。
母さんもマークさんの事は気に入ってるみたいだし、そこら辺は茜に色々協力するつもりなのだろう。
でも……なんかモヤモヤする。
それは、マークさんの事。
あんな人、初めてだ。
外国人と知り合いになったのは初めてだけど、その事じゃない。
あんなに焦って仲良くなりたがる人なんて、今まで会った事がない。
そりゃ、会ってすぐに意気投合して仲良くなる奴はごく稀にいたけど……。
でも、それ以外は本当にゆっくり時間をかけて仲良くなっていったし、焦ったところで急に仲良くなれる訳ないのに……。
焦られると逆に一歩ひいてしまう。
『仲良くなりたい』って思ってもらえるのはありがたい事だけど、マークさんの事、全然知らないのにすぐに仲良くなれる訳ない。
まして、苦手意識持ってる相手なら尚更だ。
それにしても、なんで俺なんだろう?
他にマークさんと仲良くなりたい奴なんていっぱいいるだろうに……。
まぁ、分からない事をグルグル考えてもキリがない。
なるようにしかならないんだ。
とりあえず、茜がマークさんと仲良くなれるように協力してやるか。
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