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「んっ・・・」
ここはどこ?
地獄ではなさそうだけど
ぼんやりする目で天井を見つめながら考えた
「あっ!俺は」
そして漸く昨日の事を思い出した
ここはどこ?
思わず起き上がり、部屋を見渡した
「おはよう・・・でも、もう少し寝たほうがいいね」
「えっ?」
誰かの声がする
しかも隣で
「ん?」
「誰?」
「昨日君を助けちゃった・・・ごめんね」
「・・・・・・・・・・・・・どうしてっ!」
「そんな顔しないで、今はもう少し寝て」
「寝れるわけないだろ?余計な事するなよ!」
俺も裸だし、こいつも裸だった
何かされた形跡はない
体も綺麗になっていた
「俺は楓」
「楓・・・って、もしかして」
「バンドに詳しいのかな?」
「うん、でもどうして」
「帰り道に君を見つけたから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「名前は?」
「・・・・・・・・・翔」
「翔、ここは安心な場所だから」
「どうして安心だなんて言うの?」
「どうしてかな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
こいつは何かを知っている?
でも、悪意はない
むしろ笑ってるし
「ね?」
「うん」
だけどまだ体が辛かった
そのままベッドに横になり、背中を向けた
「助けてくれてありがとう・・・とは言えない」
「いいよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「不安なの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃ、こうしてあげる」
「えっ?」
背中から抱きしめられて、髪を撫でてくれた
すごく安心する
でも、時折思い出す不安からは逃れられない
不安は簡単には消えない
すごく怖くて体が震える
もし捕まったらどうなるんだろう
少年院行きかな
そこではそんな生活が待っているんだろう
考えたくも無い
自由が欲しいわけではない
でも、すごく怖いんだ
卑怯者だよね
罪を犯しておきながら、捕まりたくないなんてさ
「眠れない?」
「怖いんだ・・・すごく」
「理由は聞かないほうがいいね」
「んっ・・・」
「どうしたら少しでも忘れられるかな」
「わからない・・・・・」
「じゃ、俺に体をあずけない?」
「どう言う事?」
「少しだけなら忘れさせてあげられるかもね」
そう言って体を引き寄せられた
「嫌ならやめるから」
そのまま背中に舌を這わせ、首筋に何度もキスをした
とても優しいキス
「こっち向いて?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
素直に楓の方を向くと、今度は激しいキスをされた
「んっ・・っ」
何?
何か舌に当たる
すごく気持ちいい
「可愛い胸・・・」
「あっ・・・っ」
少し尖った胸元を舌で転がしながら、指で弄ばれた
「ああっ・・・っ・・・・」
「かたくなったね」
「だって・・・そんなに・・・したらっ」
「もっと気持ちよくさせてあげる」
耳元で囁きながら、指で下半身を刺激した
「だめっ・・・・んっ・・・・」
もうイッでしまいそう
「ああっ・・・っ!」
手の中に吐き出したモノを舐めながら、両足を持たれた
「ひゃ!」
舌がさっきまで痛かった場所を優しく舐めていた
「無理矢理されたの?」
「・・・・・・・・・・・・ん」
「怖かったね」
そう言いながら優しく舐め続けた
「楓・・・」
「ん?」
「もう・・・そこばかり・・・・もう・・・」
「いいの?」
「早く・・・忘れさせて・・・お願い」
「うん」
舌でほぐされた場所に熱いモノが当たった
あの時とは違う
今は欲しくて堪らない
どうかしちゃったのかな
「いくよ」
「んっ・・・・ああっ!いたっ・・・・んっ」
「力を抜いて、俺にしがみついて」
「ああっ・・・・っ・・・・」
どうしようもない痛みのせいで、思い切り楓の背中に爪を立てた
「そう、それでいい」
「すごくいたいっ・・・でも・・・・そのままでいて」
「うん」
そう言ったと同時に激しく突き上げられて、奥まで入り込んだ
「ああっ・・・っ!」
「すごく締め付けてくる・・・この体に溺れそう」
「・・・俺もっ・・・すごく・・・気持ちい・・いっ」
痛みはあった
でも、こんな快感は初めてで頭がおかしくなりそうだった
簡単に体を許してしまう自分が不思議だった
その後も、楓は俺を何度もイカせてくれた
「楓っ・・・」
「うん」
「指を離して・・・おねがい」
「わかった」
「指で刺激されなくても・・・・イキそうっ!」
「じゃ、一緒に」
両手を繋いだまま激しく出入りするのがわかる
とても気持ちいい
「んっ・・・・ああっ・・・・あっ!!」
「翔っ!」
俺の上に覆いかぶさるようにして抱きしめてくれた楓の呼吸が荒い
もちろん俺も
「中だけでイケるようになったね」
「もう・・・言わないでよ」
「すごく可愛い」
「・・・・・・・・・ホントは俺ね」
「うん」
「楓の事知ってたんだ・・・だから本当に驚いて誰だよなんて・・・ホントに言葉が出なかった」
「ありがとう、でもあのバンドは辞めてしまったんだ」
「そうなの?」
「うん」
「でも、俺は楓のギターが好きだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ごめん」
「ううん、嬉しいよ」
「迷惑だよね・・・」
「どうして?」
「だって・・・」
「ステージの俺と今の俺、どっちが好き?」
「今、隣にいる楓が好き」
「それだけで十分」
「遊びでも嬉しいんだ・・・これで悔いなく死ねる」
「・・・・・・・・・・・・・死なせないけど」
「えっ?」
「俺も翔が好きだから」
「でも、会ったのは」
「今日会ったとしてもそんな事は関係ない、翔を抱く度に惹かれてしまった」
「・・・・・・・・・・・・うん」
「だから勝手に死なれたら困るな」
「俺・・・・・・」
安心したせいなのかはわからない
でも、楓の腕の中で全てを話してしまった
その話をただ黙って聞いてくれた
「辛かったね」
「でも、俺は殺人犯なんだ・・・どこへ行っても不安からは逃れられない」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「だから死ねば楽になれる」
「俺はどうするの?悲しいよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
言葉が見つからない
また不安になる
「どうしよう・・・俺にはわからないよ・・・でも楓に迷惑はかけられない」
「迷惑・・・?そんな事どうでもいいでしょ?」
「でも」
「今は眠って・・・ここは安全だから」
「うん」
「明日考えよう」
「わかった」
心に重くのしかかるものは罪
ホントは生きたい
でも・・・・・・
ホントにずるい俺
捕まりたくはない、なのに生きたいなんてね
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