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お茶を飲み終わり、二人でどこへ行こうかと話をしていた
でも、俺は頷く事しか出来なかった
「どうしたの?」
「・・・・・・・・・楓が欲しい」
「翔」
「ダメ?」
「ダメだなんていう訳ないでしょ?体が心配なんだ」
「大丈夫、だから」
楓を引き寄せてキスをした
少し震えていたかも知れない
「ベッドに行こう」
「うん」
そのまま抱き上げられてベッドの上に落とされた
服を脱がされて、少し恥ずかしかった
楓も服を脱ぎ、俺を抱きしめてくれた
それだけで泣きそうになる
「もうこんなになってる」
「楓だからだよ」
「嬉しい」
反応したモノを口に含み、刺激をしながら胸元を指で転がされた
「あっ・・・っ」
「綺麗だよ」
「楓もね」
流れ落ちる透明な液体を指につけて、中に滑り込ませた
「ああっ・・・っ!」
指を入れながら舌で舐められて変になりそうだった
「いくよ」
「ん・・・・」
腰を掴んだまま、勢いよく滑り込んだ
「ああっ・・・つ・・・っ」
「俺のを咥え込んでるね」
「楓っ・・・もっと・・・」
「うん」
体なんかどうなってもいい
楓の体温を感じていたい
忘れないように深く激しく
何度もイカされて体はふらふらだった
「ありがとう、楓」
「どうしたの?」
「ううん、シャワー浴びてくるね」
「うん」
体を綺麗に洗い、新しい服に着替えた
「よく似合うよ」
「ありがとう」
「俺もシャワーね」
「うん」
「すぐ戻るから」
「楓」
「ん?」
「愛してるって言ってなかったから」
「俺も愛してるよ」
「うん」
それだけの言葉が聞けただけで幸せだ
俺はここにいてはいけない人間
だから、俺は・・・・
テーブルに置かれていた詩集を取り、そっと玄関を出て警察に向かった
全てを話す為に
怖かった
すごく怖かった
あいつはまだ見つけられてはいなかった
警察につれられ現場検証をした
その後も厳しい取調べが続いた
どこにいたのかと尋ねられ、公園にいたと嘘をついた
言いたくはなかったけど、あいつにやられた事も全て話した
それがどこまで有利になるかはわからない
そして俺は留置所に入れられた
知り合いなんかいないので
保釈金も無い
裁判の日まで、この狭い空間で過ごすしかないんだ
毎日毎日同じような取調べが続いた
俺は認めるところだけに頷いた
刑事と言うのはテレビと同じだ
怠慢な態度と威圧的な視線
暴力は無かったけど、精神的に追い込まれていた
そして裁判が始まり、俺はあいつにされた行為、そして自首した事により情状酌量と言う処置が取られた
そのおかげで、懲役3年の実行判決を下された
裁判が終わり、手錠と腰紐をされたまま少年刑務所に配送された
これで3年間、この景色を見る事も無いんだろう
しっかり目に焼き付けておかないと
バスが止まり、重い門が開いた
これで本当に外の景色は見納めなんだな
刑務所の中ではまず荷物検査と、体を調べられた
とても屈辱的だった
その後、所長の前で自分の刑を言わされ刑務をしっかり行うようにと言われた
その後靴と服が手渡れた
白いシューズとグレーのシャツとズボン
それに着替えると犯罪者だと言う自覚に目覚め泣きたくなった
長い廊下を歩き、目の前に鉄格子が見えた
その鉄格子を鍵で開けて、俺は雑居房に入れられた
部屋の中には3人の受刑者がいた
みんな年上みたいだった
部屋に中に入り、挨拶をした
「お前なにやらかしたんだ?」
「・・・・・・・・・殺人です」
「女みたいな顔で怖いな~」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「気をつけろよ、ここにいるやつらは飢えてるからな」
ニヤニヤと俺を見つめる顔
でも、ここは刑務所の中
何かあれば叫べばいいなんて甘く考えていた
部屋の隅に座り、小さな窓から空を見つめていた
「おい、食事の時間だ!新人が用意しろ」
「はい」
食事は房の人間全員で食べるらしい
食堂に移動して言われるがまま、食器を並べ夕食の準備をした
他の房の人も、同じように新入りが準備をしていた
食事は見たこ事の無い麦ご飯
後は、うすい味噌汁と肉じゃがと佃煮とバターコーン
意外と食事の質はいい
でも
「おい!俺のが少ないだろうが!」
「ごめんなさい」
「ちゃんと平等にしろ」
「はい」
たかが味噌汁に怒鳴る男
でも、後にそのたかが味噌汁がどれだけ重要かと言う事を知る事になった
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