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毎日、こいつらの性処理をやらされていた
毎日毎日、俺は誰かのモノを咥え込んでいた
大人しくやらせれば何もされない
でもね・・・
俺だって人間なんだ
その怒りはそろそろ頂点まで来ていた
「・・・・・・・・・・・新入りだ」
新入り・・・
どうでもいいね
「入りなさい」
いつもの場所で本を読みながら無視をした
「仲良くするように」
仲良くね・・・
意味が違うんじゃないかな?
刑務官はさっさとどこかへ消えてしまった
「どけ」
「は、はい!」
ん?
いつもと様子が変だ
どけと言ったのは新人なのに、こいつらは黙って従っていた
「翔!挨拶しろ」
「・・・・・・・・よろしく」
その時、初めて顔を見た
とても鋭い眼光に圧倒された
「氷龍さん、貴方の様な人がどうしてここへ?」
「知りたいのか?」
「い、いえいえ・・・滅相もないです」
「・・・・・・・・・・・・彼は?」
「ああ、あいつは玩具ですよ、なかなか締りもいいですよ」
「・・・・・・・・・・・・・相変わらずのチンピラぶりだな」
「あ、あはは・・・」
誰だろう
みんな知っているみたいだけど
でも・・・
これは使えるかも
みえみえかも知れないけど、一か八かだ
しばらく様子を見る事にしよう
そしてその日は不思議と何もされなかった
やはり彼を怖がっている?それとも彼が俺を抱くのを待っている?
何もされないまま朝になった
7時までは目が覚めても布団から出てはいけないルールなのに
「・・・・・・・・・・・・・・・」
えっ?
嘘!
タバコを吸ってるなんて一体どうやって?
でも、刑務官は来なかった
どうして・・・?
そして漸く起床時間になり、掃除を始めた
トイレに向かおうとしたら、腕を掴まれた
「えっ?」
「こいつの代わりにあいつにやらせろ」
「わかりました!」
えっ・・・え?
「あの、俺は」
「好きにしていろ」
「でも」
「俺がいいと言っている」
「・・・・・・・・・・・・・はい」
やはりかなり強い権力を持っているみたいだ
辛い掃除もしなくてもいいんだ
でも、彼の気紛れかも知れない
朝食の時間になり、いつものように準備を始めようとしたら
「こいつにやらせろ」
「はいっ!」
トイレ掃除はこの部屋の古株
そして食事当番は古株にゴマをすっていた坊主頭
みんな素直に従っていた
仕事時間になり、みんなが整列しているところに彼の姿は見えなかった
どうして?
疑問に思いながら、仕事場へ行きいつものように仕事を始めた
そして短い休憩時間の時、ありえない会話を聞いた
「昨日入った新入りってあの氷龍さんだって?」
「ああ、こんな所に来なくても全て金で解決できる人なのにな」
「あのさ」
「なんだ?」
「所長が氷龍さんにベタ惚れらしいぞ」
「えっ?」
「だからここにいる彼の知り合いを釈放させる為に来たらしい」
「マジで?」
「実際、仮釈になったみたいだし・・・だからその代わりにここに来て所長の相手をしているとも聞いたが、噂だろうな」
「何をしてるんだろな?」
「さぁな」
「でも、おやじだろ?」
「そう考えるとやはり信じがたいな」
「だよな、俺の憧れの存在だし・・・カッコいいよな」
「だよな~」
そう言う事か
だからタバコを吸っていても怒られなかったんだ
でも・・・ここは少年刑務所だよね
やはりおかしな話だけど、そんな事もありえるのも事実だった
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