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彼は俺には話しかけてくる事は無かった
部屋のみんなは隅でじっとしていた
俺はいつもだけどね
いつものように本を読もうとしたら・・・
そうだった、この本は
溜息をついて本をしまおうとした時、初めて声をかけられた
みんなはじっと俺を見つめていた
「何故読まない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「貸せ」
素直に本を差し出すと、ページを簡単にめくり俺に渡した
「誰の仕業だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「言わないのならここで死ぬか?」
無表情で言っている言葉がおかしい
死ぬとか・・・・・
「お、俺です」
「成程、お前は本に発情するのか」
「えっ?・・・・」
「脱げ」
「で、でも」
「死にたいか?」
「わかりました!」
ズボンと下着を下げて震える男
彼は部屋に置かれていた雑誌を一枚破り、小さく丸めて尿道に突き刺した
「ぎゃーー!」
のた打ち回りながら叫ぶ男
血まで出てる・・・・・
「これで満足か?」
「ああっ・・・・・ううっ・・・・たすけ・・て」
声を聞きつけ、刑務官がやって来た
「どうした?何かあったのか?」
「・・・・・・・・・・何もない」
「そうか」
彼の言葉で刑務官は消えてしまった
明らかにのた打ち回っているのに無視とか
これはチャンスかも知れない
「あの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ありがとう」
「何がだ」
「とにかく、ありがとう」
「おかしな奴だな」
「ごめんなさい・・・でも、大切な本だったから」
「そうか」
「うん」
初めて目を合わせて会話した
怖いけど、整った顔立ち
とても冷たそうな瞳
そのままあごをもたれ、顔を見つめられた
「お前は魔性の男だな」
「えっ?」
「その悪巧みに乗ってやるよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺の考えていた事がばれた?
そしてその夜、確かめる為にそっと隣の布団に入り、耳元で囁いた
「お願い・・・俺を護って・・・お願い」
「毎日犯されるのは辛いからか?」
背中を向けながら言った
「最初はそう思った・・・でも今は、力を手に入れたい・・・その為なら何でもするよ、でも俺にも従って欲しい」
「俺がお前に従うだと?面白い事を言う奴だな」
「きっと貴方は俺に溺れる」
そして漸く俺を見てくれた
「ふっ、お手並み拝見と言うところか?・・・でも、その瞳は嫌いではない・・・昔の俺に似て憎しみに満ち溢れている」
「どうも」
そのまま布団にもぐりこみ、口に含みながら刺激した
その気になってくれたのか、指が中に入り込んできた
「んっ・・・大きいっ」
「確かに上物だな」
この指使いは相当慣れている
散々焦らされてつい、俺の口から言ってしまった
「お願い・・・俺の中に来て」
「我慢出来るかな?」
「するよ・・・」
そう言ったと同時に激しい痛みを感じた
「ひっ!いた・・・っ」
後ろから腕を持たれ、思い切り奥まで入り込んで来た
「慣れていても辛いだろ?」
「平気・・・俺はもう死んでるのと同じだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「嘘でも騙されてやるよ・・・本当にお前は魔性の男だな」
「ああっ!いたっ・・・・んっ・・・ああっ」
片足を持たれ、クロスするように入り込んだモノが深く突き刺さった
「まだこれからだ」
そう言いながら、激しく攻められた
胸元を強く捻られ、舌が激しく絡みついた
俺の中で動き回る大きなモノ
だんだん気がおかしくなって来る
感じる部分を確実に攻めてくるなんて
「どうしよう・・・すごくいいっ」
「俺もだ」
「名前で呼んでもいいい?」
「ああ」
「ああっ・・・・氷龍さん・・・・あっ」
「呼び捨てにしろ、その方がここでは何かと役に立つ」
「んっ・・・氷龍っ・・・ああっ・・・もっと深くまで・・・んっ」
「確かに溺れてしまいそうだな」
「俺も・・・すごくイイ・・・イキそうだよ」
「ああ」
ここに来て初めて感じながら果てた
そして漸く俺は氷龍の腕に抱かれて安心して眠る事が出来た
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