アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ー苦ー
-
仕事が終わり、部屋に戻るとみんな一斉に隅に移動した
人間は痛みで飼い慣らされるわけか
でも、葵はいつもと変わりない
「お疲れ!」
「外は寒かった?」
「まぁーな」
「そっか」
そして氷龍が戻って来た
「翔」
「ん?」
「来い」
「うん」
「口をあけろ」
「口?」
「そうだ」
言われた通りに口をあけると、甘いキャンディーを落とされた
「甘い」
「そうか」
「でも、どこから?」
「秘密だ」
「あはっ」
ここにいると無性に甘いものが食べたくなる
でも、いつも氷龍がキャンディーを持ってきてくれる
「新しい仕事はどうだ?」
「うん、暖かいし楽な仕事なんだ」
「そうか」
「うん」
あれ、おかしいな
氷龍は俺が新しい仕事に変わった事を知っている?
「あのさ」
「何だ」
「どうしてそれを?」
「秘密だ」
「もう!」
そんな会話をしていると・・・・・
「新入りだ」
またか
最近多いな
顔を見るまではそれぐらいにしか思っていなかった
「入れ」
「・・・・・・・・・・よろしく」
えっ?
この声はまさか・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
嘘・・・
どうして楓が?
今更どうして・・・・・
「翔」
「・・・・・・・・・・・・・楓、どうして」
「どうしてかな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「俺は意外としつこいんだよね」
「楓・・・」
言葉が見つからない
怒られても当然なのに楓は優しく微笑んでくれた
「翔、来い」
「・・・・・・・・・・・・・・うん」
楓を見つめながら氷龍の隣に座った
「知り合いか?」
「昔のね」
「成程」
そう言いながら無理矢理キスをされた
しかも楓の間の前で
どうして昨日来てくれなかったの?
もし楓に会っていたら、俺は・・・・・
「俺の私物はどこに置けばいいのかな?」
「ここだな」
「そう」
楓は何事も無かったかのように荷物を整理していた
「おい!新人は便所の隅だ!」
「面白いね」
「はぁ?」
「新人とかそんなしきたりわからないな・・・」
「貴様!」
「喧嘩は負けたことが無いけど」
「なんだとっ!」
楓が殴られる
でも・・・・俺は動けない
「ぎゃーー!」
「だから言ったじゃない」
何が起きた?
腕が変な方向に折れ曲がっていた
「俺はここでいいや」
葵の隣に座った
「俺は葵だ」
「よろしくね」
「ああ」
そして、本を取り出して読んでいた
あの本は俺と同じ初恋
「どうした、心配なのか?」
「ううん、そうそう!布団が新しくなってるね」
「そうだな」
「嬉しい」
「そうか」
俺はどうしたらいい
楓がいるのに抱かれるの?
本当に愛してるのは誰?
もうわからないよ
窓からみえる星空
流れ星がひとつ落ちた
俺の願いは・・・・・
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 29