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部屋では相変わらず楓は目を合わせなかった
そして楓が何をしているのかも耳に嫌でも入って来た
来るもの拒まず・・・
もちろんあの楓とやれるんだから毎日何人相手をしても減る事はない
俺はなるべく話を聞かないようにしていた
同じ部屋にいるのに話も出来ない
すれ違っても無視
一番きついな
本当に楓は俺の事を諦めてしまったのかな
でも、その方がいいのかも知れない
だけど・・・・・
楓がいない隙に、葵に尋ねた
「楓の噂って」
「本当だ」
「来るもの拒まず?」
「らしいな、いつか病気になるぞ」
「そか、ありがとう」
俺はどうしようもなく馬鹿な事を考えていた
心が無ければ俺もみんなと同じ
来るもの拒まずなら俺も・・・なんてね
「翔」
「ん?」
「2,3時間外す」
「わかった」
「すまないな」
「いいよ、大人しくしてる」
「ああ」
自由になれる時間が出来た
チャンスは今しかない
葵もどこかに消えた
そして楓と二人になった
「ねぇ、楓」
「・・・・・・・・・・・・」
「来るもの拒まずなんだろ?じゃ、俺も抱けるの?」
「翔が望むなら」
「じゃ、抱けよ・・・あの庭で待ってる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
返事は無かった
来るかどうかもわからない
どうして俺はあんな事を言ってしまったんだろう
裏庭に向かい、木の下で楓を待っていた
「お待たせ」
「うん」
前とは違う瞳だった
何も見えていないようなくらい瞳
「抱いて」
「うん」
楓は俺の服を脱がし、そのまま入り込んで来た
「いたっ・・・い」
「俺は優しくするなんて言っていないけど」
「そうだけど・・・・んっ」
「みんなこんな感じだよ、翔もそうだろ?・・・声を出したら?」
「無理だよ・・・・」
何の優しさもない抱き方
痛みしかない
「このままやっても気持ちよくないと思うけど」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
そう言うと、楓は消えてしまった
「ううっ・・・・っ」
俺は何を期待していたんだろう
あんな楓なんか知らない
もうやだよ・・・・・
何もかも嫌だ
やはりあの時死んでおけばよかったんだ
「おやおや~?これはこれは氷龍のお気に入りの翔君」
「何だよ」
「一人とは珍しい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
そのまま歩き出そうとしたら腕を掴まれた
「たまには俺達も楽しませてくれよ」
「ふざけるな」
「威勢がいいな」
「離せ!」
「そうは行かない、氷龍にはいつも泣かされているしな」
「だからその仕返しかよ」
「まっ、そう言う感じ・・・押さえろ」
「やめろ!離せっ!」
「優しくしてやるよ」
「嫌だっ!」
こんな裏庭なんか誰も来るはずがない
大人しくやらせるしかないのかな
でも嫌だ
「ぎゃ!」
「誰だ?」
「えっ?」
顔の上に服が・・・
視界が遮られて何も見えない
そして静かになった
おそるおそる服を取り、周りを見て驚いた
あいつらは血だらけになって倒れていた
「誰が助けてくれたの?」
とにかく逃げなきゃ
急いでその場を逃げ出し、部屋に戻った
「俺も甘いな・・・・」
木の上から翔を見つめ、悲しく微笑んだ
翔から抱いて欲しいと言われた時は素直に嬉しかった
でも、心は手に入れていない
だからわざと酷い仕打ちをしてしまった
心が血の涙を流しながら翔の名前を呼んでいた
そして絡まれていた翔を助けてしまったなんてね
木の上から飛び降り、ピックを拾い上げた
こんなモノでも凶器になるんだよね
「翔・・・・もう俺のところには戻らないの?」
いつまでここにいればいいんだろう
どうすれば翔はもう一度俺を愛してくれるんだろう
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