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妬み 1
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告白したままバックヤードの仕事が忙しくなりバタバタとしていたらいつのまにかせんせー達は帰っていた。
そして今日、GW明け。
教室で時間割りを見ながらため息をついていた。
せんせーを好きだと、ほぼ衝動的に伝えてしまった恥ずかしさが今更来て、なんだか保健室に行きづらい。
まぁ伝えたことに不思議と後悔はないし、伝えたからにはガンガン責めて、あの恋愛不信のひねくれ者に気持ちを伝えて行こうって決意に迷いはないけど。
「ああ、もう」
また、ため息。
次の2限目は数学。
イギリス人は計算が苦手なんて言われてるらしいから留学前に特に集中して勉強してきたから、学年順位は一位。
いつもならサボって保健室に仮眠をとりに行くのに。
怖いさと恥ずかしさばかりが込み上げて、中々いつもの調子になれないなんて、人を好きになるっていうのは、想像の倍くらい厄介だ。
それに、せんせーが今までみたいに受け入れてくれなかったら、なんて考え出したら早くも心折れそうになってくる。
「ルリ、次数学だけど、受けるの?」
頭を抱えたりとか、あからさまなことは一切してないのに、ゆーいちが少し心配そうに顔を覗きこんできた。
「受けないよー。保健室に寝に行くー」
「なんか本当に具合悪そうじゃない?顔、赤いけど」
「……そんなことないけど」
顔赤いとか、言わないでよね。なんか余計に恥ずかしくなる。
「いつもお前へらへらしてるから分かりにくいんだよ。いつも倒れるまで体調悪いの気付けないし。本当にきついなら、早退とかしろよ」
「あはは。ゆーいちオレのお母さんみたいだねー。体調悪い訳じゃないから大丈夫だよー。じゃあお母さん保健室で寝てくるね」
これ以上ゆーいちを心配させるわけにも行かないし、平然と笑って立ち上がった。
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