アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
幼馴染みの変化
-
「ゆーいち、オレ今日は別のクラスの友達とご飯だから、保健室いってくるねー」
昨日、財布だけ持って立ち上がるルリの腕を思わず掴んだ。
「え、なんで保健室?」
「あー、なんかその子訳ありっぽいんだよねぇ。人見知りあるし、慣れたらこっちのグループに入れたいんだけどー」
「俺もいくよ」
「あはは!ゆーいち抜けたらタカ達が寂しがるでしょー。その子がなれるまでだからー」
最近、こいつは保健室にいく回数が増えた気がする。
月城先生がサボりで使わせてくれるはずないのに、珍しい。
胸がもやっとしたのは、気のせいだと思うことにした。
そして、今日、日曜日。いつもなら朝から来るルリが夕方になって「今からいく」って連絡が来た。
「あらやだ!ゆーいち!ちょっとそこのコンビニで牛乳買ってきてー!」
ルリが来ると知って喜んでケーキを焼き始めた母さんが冷蔵庫を覗きながら俺を呼んだ。
そういえば、朝トーストを食べてるときに全て飲み干してしまった気がする。
めんどくさいと思いながらも、財布をつかんでスリッパを履いて歩いてわずか2分ほどのコンビニに向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 985