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june.29.2016 恋の奴隷?? 今日はこの二人
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「あれ?なんか入ってますね。」
今日も一日お疲れ様ですの乾杯からのゴクゴクビールタイム。理さんが帰り際くれた紙袋はジョアンの袋です。今月のミニクロワッサンは「さわやかオレンジ」だそうで、もう明日で6月も終わりだからって買ってきてくれました(やさしいですよね。)
「なんかってパンが入ってるだろ、普通。」
「そりゃそうです。」
「なんだ!おりゃあ!」
ミネさんにドンと押されてソファから落っこちそうになりました。もう少し加減というものがありますよね。
「ミネさん!パンがつぶれちゃいますって。」
「悪い悪い。んで何のパン?」
「今月のミニクロワッサンです。ママレードが好きって前に話したことがあって、それ覚えてくれたみたいです。優しいな理さん!」
「なんだよ、俺は豚肉+ママレードの秘密教えてやったのに優しいとか言ってもらってない。」
・・・どれだけ負けず嫌いですか。
「ミネさん、やさしい~~~。お礼に一つ上げます。」
「一つかよ!けちんぼハル。」
ビールよりワインのほうが合いそうですが、僕とミネさんは理さん達みたいにワインをがぶ飲みできません。絶対明日仕事にいけなくなります。
「メモ紙が入っているのです。なんだろこれ。」
URLらしきアルファベットが並んでいるので、どこかのサイトでしょうね。
「サトルにしては雑だな。パンと一緒にいれちゃって、油吸い取り紙状態じゃん。」
「ですね。雑さ加減から仕事関係じゃないと思われます。さっそく確かめてみますか。」
スマホを取り出しURLを打ち込む。出てきた画面を見て僕はしばし固まりました。カチコチになっていたらミネさんの携帯に着信音。
「ん?あらま、サトルからだ。すごいタイミングだな。」
「連絡事項ですか?」
「いや、違うな。『正明に教えたサイト面白いからミネもどうぞ。衛とメチャメチャ盛り上がったから、二人で楽しむといい。』だとさ。ハル、そのサイトなに?」
なにって・・・あの・・・これで盛り上がったって、いったいどう盛り上がったのですか!
理さんと飯塚さんが?これで?これで?ええええ~~~。
「ハル、挙動不審だよ。どれ見せなさい。」
ひょいとスマホを奪ったミネさんはサイトを確認して噴き出した。
「恋の奴隷度チェック?なにこれ、ってかこんなのやって遊んでいるわけ?あの二人が?
サトルは何事にも興味を持つタイプだからわからなくもないけど、あの鉄仮面が?
うわ~~「俺はサトルの奴隷だよ。」とか言うわけ?うわ~~気持ち悪い、だめだ~~飯塚!
それはダメ。」
そんなの言ったかどうかわからないじゃないですか!まったくもう。
でも確かに・・・そんな飯塚さんはダメです。「俺の奴隷になれ!」ならわかるけど、理さんが奴隷なはずがないし・・・クレバーなおサルさんは奴隷になんてなりません。二人とも奴隷には程遠い。
「よっしゃあ、それじゃやりますか。ほい。」
ミネさんは僕にスマホを握らせて、喜々としてスマホをタップしている。
「やらなくちゃダメですか?」
「ダメ~~。」
「えええ~。」
「だって俺自分が奴隷ちゃんかどうか知りたいし。ハルがどうなのかも知りたい。」
「なんでですか。」
ミネさんが僕をぼーと見た。
「なんでだろ・・・。」
「僕に聞かないでください。わかりましたよ。やりますよ。」
ということで診断スタート!
Q1.好きな人ができたら?
草葉の陰から見つめる
探りを入れる.
話しかける.
告白する
「なんですか、これ。」
「確かに何ですか?だな。要は「好きな人ができたら。」最初のはアクションは自分から起こさないってことだろ?ついつい見ちゃうってやつかな。探りは「彼氏いるの?」的な行動にでるってことか。話かける、まあこれはアピールするってことかな。自分から話しかけて会話のきっかけをつくりお近づきになる。
告白はいきなり「好きです!付き合ってください!」って言う。」
「なるほど。」
「自分なりの解釈で質問に答えることにしよう。考えすぎたら迷いまくる気がする。」
さすが我が道を行くキャットなミネさんです。
僕もそれに見習って、こういうことを言いたいのかなと考えながら答えを選択しました。最後の質問終わり~。「結果を見る」をポチッ。
・・・。
え・・・。
え・・・。
あのこれはどういう・・・ことでしょうか。
「まあ、俺は予想どおりかな。はい、ハル読み上げなさい。」
「なんでですか!」
「だって二人でやってんだぜ?鉄仮面達が盛り上がったんなら、こっちだって負けていられない。盛り上がるには結果を知らないといかんだろう。ホレ、お読み!」
うわ~~~もう、知りませんよ!
僕だってこんな自分だったなんて知りませんでした。だってかわいい顔したドSちゃんを自認していたのですから。ううう・・・不本意だ。
「わかりましたよ・・・。じゃあ診断結果を読み上げます。」
「そうこなくっちゃ、はい、読んで読んで~~。」
「恋の服従度 66%
恋の依存度 100%
デレデレ度 35%
ツンデレ度 67%
あなたの恋の奴隷度はこんな感じ!
あなたの恋の奴隷度は87%で、【かなりの奴隷体質】のようです。
あなたは恋に落ちた相手の思い通りに染まってしまいたい!!という気持ちが強いタイプのようです。
奴隷という自覚はなくても、相手からいろいろと指示を出されたり、命令されたりするのをうれしく思うことがあるでしょう。
優柔不断な態度や言葉よりも、グイグイと引っ張ってくれる強い言葉と態度を望んでいるのです。 「強い力で身も心も奪ってほしい!!」という、願望があなたの心のなかに眠っているのかも知れません。
あなたのことを適度に、そして良い方向へとリードしてくれる相手となら、うまくやっていけるでしょう。
・・・だそうです。
これ不本意なんですけど。僕はSな自覚はあってもMはないのに。
でもこれ少し当たっていたりしますよね。ミネさんに料理教わって楽しいし、ミネさんが色々言ってくれることはタメになるし。
「自分なんか」って言っちゃダメとか、そういうの嬉しいですから。
??・・・ミネさん?」
ミネさんの眉間には皺。何やら考えている様子です。盛り上がろうって言ったくせに。
「ミネさん、なに考える人になっているのですか。次はミネさんの番です。」
「読まなきゃだめ?」
「当たりまえじゃないですか!さっき僕が同じ事言ったのに却下したのミネさんですよ。」
「だな・・・じゃあ読むけど、盛り上がるかどうかは・・・まあいいや、じゃあ読む。
恋の服従度 5%
恋の依存度 6% 」
「メチャメチャ低いじゃないですか!ミネさん彼女に振られ続けてきたのは仕事のせいというより恋愛にやる気がなかったってことじゃないですか?」
「一桁ってのは俺も驚いた。ハルは何%だったっけ?」
「服従が66%。依存に至っては100%です!いいですよ、笑ってくれれば。」
「足して二で割れば丁度いいかもしれない。次笑いたきゃ笑え。
デレデレ度 52%
ツンデレ度 100% 」
「ツンデレ度が高いのは予想どおりですが、僕よりデレデレが高い!恋愛にやる気ないのにデレデレするってことですか?うわ~~うわ~~。」
「うわ~うわ~言うな!続きいくよ。
あなたの恋の奴隷度はこんな感じ!
あなたの恋の奴隷度は7%で、【むしろ支配者体質】のようです。
恋の奴隷とはほど遠く、というよりも正反対。相手のことを思うままに調教するのが好きな支配者タイプのようです。
愛する人だからこそ、自分の意のままにしたい、という支配欲が高まるのでしょう。相手のことを「自分の思うように染め上げたい」と思っているので、随所で甘えたり、なだめすかしたり、威圧したりすることがあるかも知れません。
それを受け入れてくれる相手でないと、なかなか恋が長く続いていかないでしょう。
どんなことでもあなたの言うことを聞いてくれる相手を選ぶことが、長続きする恋の第一歩。相手が恋する奴隷体質なら、ぴたりとハマりそう!?
このようになりました。」
「真逆ですね・・・僕たち。」
「そう、支配者と奴隷ってことで抜群の相性ということになる・・・。」
「・・・ですね。」
なにやら微妙な空気が流れています。
相性抜群・・・支配者と奴隷さんでバッチリ長続きするベストカップル。
うわ~だめです、ダメダメ。ふーふーふ。
僕とミネさんの携帯に時間差で着信音。
救いの神様、着信音。正体はメールです。
「サトルさんからです。」
「俺は飯塚・・・なんなんだ、あのバカップルは。」
受信ボックスを開けてタップ。
『正明の結果予測。たぶんかわいいドSちゃんは返上だろう?意外と依存度高くて奴隷度も高いと見た!俺正明になりきって診断してみたら、そういう結果がでたんだよね。当たってる?
衛はミネになりきって診断したら、スーパー支配者で奴隷度なんて一桁よ。
二人は相性抜群ってことだ。よかったな!!』
・・・ほんとに、なんなんだ!このバカップルは!
「飯塚さんがミネさんになりきって診断したそうです。」
「らしいな・・・その報告を送り付けてきやがった。そして結果が見事に的中していて。悔しすぎる。」
「はい。理さんは僕になりきったようです。かわいこちゃんのどSは返上しろとのお達しです。」
「そうか・・・。」
ミネさんは最初のウキウキは何処へやら。いろいろ考えている風で、キャッキャできる雰囲気ではありません。理さん達のせいで、やけに疲れたといいますか、ふうう~。
「そろそろ寝るか。」
ミネさんがボソっと言いました。いつもより少し早いですけど?
「僕はあと1個食べてから寝ます。おやすみなさい。」
「ん、おやすみ。」
モソっとソファから立ち上がったミネさんにもう一度「おやすみなさい」と言った。
背中を向けて何歩か歩いたミネさんが不意に立ち止まって振り向くと、また戻ってきた。
僕はちょうどパンに噛り付いたところで、モグモグしていて「どうしたんですか?」を言えなかった。
ミネさんの手が伸びてきて頭をワシャワシャ。
「あ~言っておくけど、ハルと相性抜群で嬉しかったから。ちゃんと嬉しかったから、そこ覚えておくように。」
何が言いたいの?そう聞きたかったのに「さわやかオレンジ」が邪魔をする。
とりあえずコクコク頷いた。
「んじゃ、おやすみ。」
ミネさんはフニャっと笑って今度こそリビングから出て行った。
またもや着信音。そしてもちろんサトルさん。
『ミネは大人しくなっただろうな。盛り上がったかどうかは・・・まあ、いっか。因みに俺たちは二人ともほぼ同じ診断。奴隷度は18%。ともに支配者でもなく奴隷でもないって結果だった。
お疲れ、明日も頑張ろう。』
理さん・・・あなたは何がしたかったのですか?
俺たちベストカップルだぜって自慢ですか?
もおおお。
そんなこと言ったら、僕とミネさんだって相性抜群なんですからね!
なんてたって「支配者と奴隷」ですよ。
こんなカップリングがうまくいかないはずがないでしょう!
え・・・。
あ・・・。
うわ!理さん、もしかして僕がミネさんのこと好きだってこと、小出しにしたの?ミネさんにアピールしたの?僕の代わりに?
うわ~だめですよ、それ。
あ、それでミネさん考えこんじゃった?
もしかしてハル俺のこと好きなの?困ったなあ~~~って。
だから寝ちゃったのかな・・・。
でも「ちゃんと嬉しかった。」って言ってくれたし・・・いや気持ちは嬉しいけど俺は男なわけだし。と続けたかったとか?
うわ~もう!うわ~~。
この事態、どうしたらいいのですか!
やけくそだ、もう一つ食べてしまえ!
さわやかオレンジをもぐもぐしていたら少し落ち着いてきました。どんな形であれ、ミネさんが僕を意識してくれるのなら結果オーライじゃないかって思えたからです。
草葉の陰からずっと見ているのもそろそろ飽きてきましたしね。
この診断を作戦に切り替えると、アレですね。支配者が喜ぶようなことをすればいいってことだ。
ああ~あ。
なんだ、僕もうそれ実行していました。
ミネさんが笑ってくれるように、ミネさんの笑顔を見たいって。
戦法的に間違っていなかったようだけど、すでに着手していたみたい。
じたばたしてもしょうがない。
明日朝起きたら元気に「おはようございます。」と言ってコーヒーを渡そう。明日は備前のマグにしようかな。
そして支配者満足度を上げる毎日にしよう。
「よし、がんばる。」
声に出して決意表明です。
とりあえず、理さんには文句とありがとうを言うことにしよう。
かわいい顔したドSちゃんを返上します。
理さんはクレバーモンキーを返上してお節介モンキーになってしまえ!
皆さん僕、頑張ります!
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読者の皆様は「なんでLINEじゃないの?」と思った方いらっしゃるかもしれませんね。私がまったくやらないのです。メールばっかりww
SABUROのメンバー全員その設定で今後も行くと思われます。
因みに(誰も知りたくないでしょうが)私の診断結果は、衛とまったく同じ数値と内容でした。
理と衛の奴隷度チェックで終わるはずだったのですが、ミネになりきってやってみたら案の定支配者で、ハルが奴隷ちゃんだったので、これは是非お披露目せねば!と(笑)
ぜひ皆さんも自分の奴隷ちゃん度合をお調べください。
「恋の奴隷度チェック」で検索するとすぐひっかります。
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