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december.18.2016 お待ちしております!
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今年のクリスマスのメニューが決定。
できれば来店の皆さん全員に食べていただきたい!とはいっても、クリスマスな料理よりカレーがいいって人もいるだろうし。そこは強制できないけどね。
去年は「おひとり様男子だってクリスマスをしたい。」そうトアが主張したので、クリスマスランチプレートを考案。男女ともに好評だった。
そして今年。「去年と同じでいいじゃない?」と言った俺にサトルは首を縦にふらなかった。ですよね、検討した結果昨年と同じがベストならOKだしてくれるけど、ノープランで「同じでいいじゃない。」発言は却下される。
俺もそれなりに学習しましたよ。じゃあ、言う前に考えろ?ですよね~~。
そしてこの時ハルが言ったわけです。
「ストーブ活用できませんか?」
ストーブはウェイティングの重要なスペースになっているし、パンにチーズのっけただけのウエルカムフードが大人気だ。しかしストーブの活用とは?
「大きい鍋でコトコトしてたら絶対食べます。」
サトルはここで大きく頷いた。
「食べるよ!正明さすが!シチューとかいいじゃないコトコト。」
でた・・・シチュー男。
すっかり飯塚に餌付けされているせいで、煮込み大好き男子になったサトル。
普通のシチュー=ホワイトシチュー。茶色い普通じゃないやつ=ビーフシチュー等。サトルの料理におけるボキャブラリーは末期状態だ。全部完璧だったら何だかね~だけど、こういうちょっと足りない君みたいな発言を聞くと安心する。これもサトルの魅力だよね。
「シチュー・・・僕はシチューにお金だすかな?と考えてました。パイで蓋がしてあってサクサク崩しながら食べるとか、そういうのならオーダーするかもしれないですけど。あと土鍋でサービスされて、テーブルの上でグツグツしていて「うわ~アツアツだ!」って寒い日に食べるのもいいです。でもこれクリスマスじゃなくてもいいですよね。
クリスマスといえばティキン!!です。」
トアの中ではチキンは「ティキン」・・・らしい。
「土鍋グツグツは検討してもいいけど、クリスマスまでに備品揃えてってなると現実的じゃない。でも普段のメニューにあってもいいかなとは思う。ライ麦とかドイツ系のしっかりしたパンと食べるとかね。」
「ミネ、めちゃめちゃ旨そう!」
サトル・・・今ね、食べたい!って主張するタイミングじゃないから。
「チキン、鍋、コトコト・・・クリスマス。どうしたもんかな~~」
「考えてみたんだが。」
お、煮込み男子の飯塚君のアイディアですか。
「コーディネイト、チョイス、どう表現するのがいいのかな。コースの時に使っている6種盛りの皿にオードブルを盛った皿がA。Bはストーブの煮込み。これを通常のランチにオプションとしてつけるのはどうかな。いつものランチに、AとBを加えればちょっとしたコースの気分が味わえる。シェアするもよし、一人でたらふく食うもよし。」
ほおお・・・なるほど。
「ってことは六種と煮込みの仕込みでいいってわけか。」
「そうだな。クリスマス用にメニューを作るより仕込みが楽だし。チキンか・・・チキンのレッグを煮込むのはどうだ?」
「クリスマスはチキンだし、レッグはいいね。箸で食べれちゃうくらいホロホロのね。」
ローストはよくあるけど、煮込みは出している所は少ないよね、きっと。
サトルはウンウン頷きながら俺の顔を見た。
「いいね、それ。スープカレーには必ず鶏の足が入ってるだろ?普段食べる鶏の煮込みって、あれぐらいしかないよね。SABUROで美味しい煮込みをだす・・・好評ならこれ毎年クリスマスにしか食べられない限定メニューになるかもしれないよ。」
「そうなると、毎年頭を捻ってクリスマスのメニュー考えなくていいってこと?」
「そういうこと!」
素敵すぎる。毎年恒例ってなんて素敵な響き!
ハルがシュタっと挙手。
「ストーブの上にSTAUBでコトコトがいいと思います。」
「正明、ストーブにストーブってなんだ?」
飯塚が笑いながらサトルに言う。
「理、北川の言っているSTAUBは鍋のことだ。ルクルーゼ、バーミキュラとか聞いたことないか?」
「俺にとって鍋は鍋だ。メーカーやブランドがわかるわけないだろ?全部鍋!」
「まあ、理は鍋でいいだろう。」
「なんだよ、得意分野は人それぞれなんだよ。」
微妙にいちゃいちゃモードじゃないですかね?まあ、いいけど。
薪ストーブちっくなお気に入りストーブの上にいかにもいい仕事します!っていう見た目のSTAUB。
中を覗けば、美味しそうな鶏がコトコトしている。そして漂う美味しそうな香り。
宣伝効果もバッチリ、雰囲気作りにも一役買ってくれるよね。
「そうしよう。でもいちいちストーブの前に行って盛り付けするわけにいかないから、鍋の中身は見せ用のチキンにしよう。煮詰まるだろうから、それは俺達の賄いだな。」
「さすが、ミネ!太っ腹!」
「サトルってけっこう食べ物に釣られちゃうのね。」
「う~ん。でも衛とミネだけだよ。」
またしてもハルの挙手。
「いつか僕の料理にも釣られてください。」
「ああ、ゴメン正明。賄いいつもありがとう。ちゃんと釣られているよ。」
負けじとトアも挙手。
「ギョニケチャ以外のレパートリー頑張ります!」
「あれは真面目に美味しいよ。トアにも釣られてるって。ああ、俺が悪いのか、訂正。SABUROの皆に俺は釣られています。」
少し飯塚の表情が曇ったような・・・面白い二人だよね、ほんと。
六種盛りの中身はなんですか?って気になります?では披露しましょう。
ココットサイズのグラタン。食感を楽しめるレンズ豆、ベーコン、ダイスカットのさつま芋入り。
ブロッコリーのガーリックオイル
中からチーズがトロリのミニライスコロッケ
セルクルで円形に仕上げたスパニッシュオムレツ
湯剥きしたミニトマトを甘さ控えめのシロップ漬け。バルサミコのドレッシングとパルミジャーノを削ってパラパラかける。キリっと黒コショウがアクセント
裏ごしして仕上げた粒マスタード風味のポテトサラダ。超クリーミーだからポテサラとは別物。
煮込みは飯塚レシピ。塩コショウしたレッグを焼いたあと取り出したフライパンで玉ねぎと人参、セロリを炒める。深鍋に鶏と炒めた香味野菜とローリエ、煮切ったワインを入れて煮込むだけ。
鶏がホロホロになったらとりだして、鍋の中身をミキサーにかける。
バターを加えて味を調えると美味しいスープというかソースになるのです。鶏のコラーゲンたっぷりだから自然のトロミがついていて鶏にもパンにも絡むのです。
クリスマス気分でスパークリングワインもよし、これにパスタをはじめとする当店自慢のランチメニューを召し上がれば、笑顔のランチ間違いなしです。
12/23~25の三日間。スタッフ一同皆様のご来店お待ちしております!!
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