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It's too good to be true…4
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俺は偶然をよそおい、北山さんのいる本棚へ近付いた。
あくまで自然に。
俳優になったつもりで然り気無く。
……と思ったら視線が合う。
「君は……」
あれ?先に気付かれた!何で!?
しかも顔覚えられてる?
「この間はすまなかった」
「へっ?」
そう言って北山さんは頭を下げた。
予想外の展開に俺の思考回路の処理が追い付かない。
あたふたと俺一人がパニクっていると、北山さんがゆっくりこちらに近付いてきた。
「ここではあまり話せないし、場所を変えるか……」
北山さんはトントンと俺の肩を叩き、外に出るようにと視線で促す。
俺は促されるまま、北山さんの後を着いていくことにした。
何か上手く出来すぎてない?
でもそんな不安は丸めてゴミ箱に捨てておく。
今は目の前にあるお近づきのチャンスを逃したくない。
ただ、それだけだった。
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