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初めての?7 ※R18
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「ちょっ、まき、の……手ッ……」
荒い息をしているくせに、何なんだろう。
なんで、こんなにも牧野を見ると苦しくなるんだろう。
苦しいのは、入ってくる指のせい? それとも……
「日坂?」
余裕のなさそうな声がした。うつろな世界から、牧野を探し当てるのは簡単だった。
熱い。
熱い。
涙がこぼれてくる。
「牧野……」
自分でも驚くくらいの、かすれたか細い声しか出なかった。
「日坂、もう、指が三本入ったぞ。」
火照った顔が、俺にそう告げた。頭では、ありえないとか思っているはずなのに、不快感が、だんだんとむずがゆい感覚にシフトしている、そこ。牧野も、丹念にほぐしているようだ。
「もう……何がなんだか分からない……」
苦しくて、でも、何かわからないむず痒さがあって、俺自身も反応に困ってしまう。ただただ、溢れ出てくる涙が、頬を濡らすだけだ。
チュッ
「へっ?」
まぶたに落とされたキス。
牧野の方を見れば、してやったり顔をされる。
「どうした? 間抜けな顔をして。」
「ま、間抜けって……牧野が突然キスするからだろ。」
「……それは、お前が悪い。」
「は? 何言ってっんぁぁぁああっ!!」
急に、体の中に甘い刺激が走った。戸惑いながら牧野を見上げる。
「ここか。」
切羽詰った表情をする中で、少しだけ嬉しそうに口元が弧を描く。
「ここって?」
「お前の、ウィークポイントだ。」
「ウィーク……ポイント???」
少しの間があったあと、牧野は俺を軽く抱きしめて、耳元で囁いた。
「馬鹿だな」と。
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