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#3
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瑠椏 side
お散歩から帰って来てみると、男の子がアパートの前に立っていた。
あれって…茜くん?
一度だけ会った時の記憶を引っ張り出して、顔を思い出す。
「あれ?茜くんかなぁ?」
と声を掛けると、不思議そうな警戒したような顔で振り返り、
「はい。…あ、大家さん!」
声の主が大家の俺だと分かると、屈託のない笑顔を見せた。
うわ、仔犬みてぇだなぁ…
「茜くん、皆に挨拶ってした?」
と聞くと、しまった!という顔をして、小さく声が漏れ、かなり分かりやすくへこんでいる。
やばい。この子…食べたい。
俺の中の独占欲がふつふつと泡立ち始めたのを感じた。
このまま自制する事もできる。
そうだ。今はまだ、我慢しよう。
ふふっ
この葛藤が行われたのは、ものの数秒だった。
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