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#5
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柊 side
大学で出た課題をやっていると、突然鳴ったチャイム。
時計で時間を確認して、こんな時間に来るのはあいつぐらいだろうなぁと思いつつ、のろのろと立ち上がり玄関まで行く。
扉を開けると、案の定 瑠椏が立っていた。
でも、茶髪の可愛いやつがいる事には驚いた。
茶髪は俺を見て怯えたらしく、半歩くらい後ずさり、俯いてしまった。
あぁ、可愛い顔が見えねぇじゃん。
瑠椏を見ると、ニヤニヤしながら俺を見ていた。
「柊くん!お隣に引っ越してくる茜くん!仲良くしてあげてね?」
と、茜くん?が俯いてるのをいいことにニヤニヤ顔のまま作った声で言った。
こいつのこの声に茶ぱ…茜くんは騙されてんだろうなぁ…可哀想。
人を疑う事を知らなそうだもんな。
「あ、どうも…茜くん?よろしくね?」
なら…と思い、俺も作った声で茜くんに話しかける。
ついでに優しい微笑みもおまけね。
これで俺の印象は最高でしょ?
徐に顔を少しあげた茜くんは、さっきまでの警戒心をなくして行ったようだった。
「あ、えと…よ、よろしくお願いします!!」
あぁ…なんて微笑ましいんだ。
虐めたい…虐めたい…虐めたい…!
という感情を押し殺して、理性を保つ。
瑠椏が突然茜くんに話しかけ始めた。
「大体の荷物は整理したんだよね?」
「あ、はい!整理してあります!」
「じゃあ、少し休んでたら?部屋にも慣れるんじゃない?」
「あ、そうですね!じゃあ…失礼します。」
瑠椏の言葉に素直に従う茜くん。
そして、茜くんが離れてから瑠椏に、
「お前にしては、可愛いの見つけて来たじゃん。」
と呟くと、
「だろ?」
と、楽しそうに茜くんを見つめながら言う。
「楽しくなりそうだな。」
と、誰に言うのでもなく、ただ呟いた。
茜くんの背中を見つめながら…
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