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#11
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「はーい、お待たせ〜」
と言って、お盆にティーカップを2つ乗せて柊さんが戻ってきた。
「ありがとうございます!」
手際良くカップを机に並べて、俺の前に座る柊さんが、何故か色っぽいのは気にしないでおこう。
無意識なのかな?
イケメンは違うなぁ…。
なんて柊さんをまじまじと見つめてたら、目が合ってニコッと微笑まれた。
見過ぎた…俺変な子じゃん。
ホモぉとか思われたらどーしよ…
とか考えてたら、柊さんが口を開いた。
「茜くんって、姫高だよね?」
「えぅ、あ、はい!姫高です!」
急だったから変な声でた…
さらに変な子じゃん…
「一階の子も姫高なんだよ。知ってた?」
「え、そうなんですか?」
だからかなぁ?居なかったの。
今日は部活とかあったのかな?
「うん。しかも双子ちゃんで、一卵性だから瓜二つなんだよ。」
「へぇ〜、見分けつかなくなりそうですね笑」
俺、見分けつけられんのかなぁ…不安すぎる
間違えたら悪いよね…
「顔だけみたら分かりずらいんだけど、髪の色で分かるよ?」
「おお〜、分かりやすい!」
「赤い方がお兄ちゃんで、黒い方が弟くん。」
…赤ですか。
こ、怖い人だったら、ど、どうしよ…
怖がっているのが露骨に出てしまったらしく、柊さんが付け足した。
「あ、怖くないよ?めっちゃ優しいんだよ。」
「あ、そうなんですか?良かったぁ…」
カツアゲ とかされたらどーしようかと思ったわ。
「あれ、双子で1部屋借りてるんですか?」
ふと疑問に思った。
男兄弟2人で同じ部屋って、相当仲良いのかな?
「うん。2人で1部屋借りてるんだよ?」
「仲良いんですね〜。」
凄いなぁ。俺の周りの男兄弟なんて、毎日喧嘩してる気がする…苦笑
「一緒に寝るくらいだからねぇ。」
「え?」
衝撃発言。
い、一緒に寝るって!どんだけ仲いいの??!!
「本当に仲良しなんだよ。」
「凄いですねぇ。」
「ふふっ、だよね。
あ、紅茶飲んでみて!お口に合うと良いんだけど…」
あ、そうだ、紅茶いれてくれたのに忘れてた。
カップを持ち上げて、顔の近くまで持ってくると、ふわぁっと良い香りがした。
「良い香りですね。」
「そう?良かった。」
一口飲んでカップを置いた。
「すっごく美味しいです!
こんな美味しい紅茶初めてです!」
「ありがとう。
そうな褒めても何も出ないよ?笑」
本当に美味しい。
こんな紅茶初めて。
とは言うけど、俺普段あんま飲まないからってだけかも笑
「え〜なんも出ないんですか?笑」
「ちゅーぐらいなら出来るよ?」
柊さんもおふざけするんだ笑
意外だなぁ笑
「ははっ、ちゅーは遠慮します。笑」
「なーんだ、残念。」
いや、そんなにガチで落ち込まなくても…
あ、演技か…きっと演技だな。
あ、てか今何時だ?
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