アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
#52
-
昼休み。
ロッカーから弁当を取り、望の机に広げた。
朱良さんが来た休み時間以外は、いつも通り平和だった。
「茜の弁当マジすげー」
「そんなことあるだろー」
「うわ、自慢かよー」
こうやって適当なこと言って笑える望は、俺の一番仲良いやつだな。
本当、今までで一番だよ!言ってやらないけど笑
「茜クン」
「あ、恭介さん」
うん、ちょっと苦手なんだよね…
「放課後さぁ、暇だったら遊ばない?」
おう、どうしよう…この前の怖かったしな…
「えと…ごめんなさい。放課後望と約束が…」
ごめん、巻き込むわ笑笑
「あー、そうなんだ…じゃあまた今度遊ぼー」
「はい!」
それだけだから、とひらひら手を振って教室を離れていく恭介に少し安心する。
んー、悪いことしたなぁ笑
また今度…朱良さんと3人でにしよう。
「あーかね〜」
「あ、望ごめんね〜」
「いや、別にいーけどさ。恭介先輩嫌いなん?」
「嫌いってわけじゃないんだけど…怖い、かな?」
「そっか…ま、飯食お!」
「うん!」
恭介さんについての話題はそこで断ち切って、他愛もない話をしながら、自作の弁当を食べた。
恭介 side
あちゃー
嫌われちゃったかな?
うーむ…どうやって挽回すればいいんだ?
無理だ。俺の頭じゃ何も出てこない!
はぁ…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 69