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猶予5
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「落ち着いた?」
上から降ってくる
優しい低い心地好いゆうの声。
あぁ、ゆうだ。
ゆうにぎゅーってしてもらってる。
どうしよう。好きだ。
とてつもなく、どうしようもなく
いま、ゆうが好きだ。
「ゆう、大好き。大好き大好き。」
ゆうには届かない小さな声で呟いて
ぎゅーっと抱きしめ返す
「ごめん!もう大丈夫!びっくりして、気付いたら泣いてた!俺もびっくりだ!」
「ふっ、なにそれ。ほんとばかだな。」
「ばかじゃないもん!ばかはゆうだよ!ここ!外!俺の家の前!ばかじゃん!」
「いやー。だってお前何か考えてるし隙だらけだったから、つい。」
「つい。じゃないよ!ばーか!送ってくれてありがと!じゃね!また明日!」
明るく言って家に入ろうとすると
ぐいっと腕を掴まれた。
「そんで、大丈夫?俺んち泊まる?お前んち泊まる?俺んち親いっけど。」
どきっとした。
ほらね、こーやって俺の心ぜーんぶ見透かして引っ張ってくれる。そーゆーとこもぜんぶぜーんぶ大好きなの。
「ふふ、ありがと!大丈夫だよ!じゃ!」
ちょっと背伸びして、ちゅ、とゆうの口にお土産を残して家に入る。
さて。
どーすっかなー。
思った以上に、2週間は、短い。
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