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残された日々6
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「んで、どしたの?」
部屋に上がってお茶で一服。
落ち着いたところで聞いてみる。
「ん?あぁ、お前さ、指輪してる?」
「ゆびわ?これ?」
右手をゆうにひらひら見せる
「ん、それそれ。ちょっと貸して?」
「ん?はい。」
指輪を外してゆうに渡した。
ゆうは受け取ったかと思うと自分のネックレスを外して、俺の指輪を通した。そしてまた自分につけなおす。
ゆうのネックレスには指輪がふたつ。
「ん?んんん?長谷川さん?何してらっしゃるのでしょうか???」
「ん?これ?お前の指輪、もう結構黒ずんで来ただろ?んで明日プールだから外すだろ?お前無くしそうだし、ついでにシルバー磨き出そうと思って。」
「ああ!なるほどなるほど!」
....ってだめだ!
明日、おれは、いなくなる。
その時に指輪を、つけずに、いくの?
そんなの、だめじゃん、だめだ。
「だめだ!ゆう!それ俺つける!あした!つけとく!」
「プール着けてって無くしたら、やでしょ。俺も、やだ。」
「うう、でもー。ううー。」
「だーめ。もう決めたのー。」
「.....お前は、持ってちゃだめなの。」
小さな小さなゆうの声
「え?なんて?」
「いや、何が?」
気のせい?だったのかな。
俺がゆうに口で勝てる訳なくて。
結局俺の指輪はゆうのネックレスに。
「じゃ、明日、寝坊すんなよー。」
「うん!楽しみにしてる!」
これがゆうの用事だったらしく、軽くちゅ、とキスをしてそのままゆうは帰っていった。
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