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さいご
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いくよ?とぐっと手をひかれ、
信号を渡りはじめた。
あぁ、ゆう、俺はね、ゆう、
俺は、いまから、死んじゃうんだよ、
ゆう、おれ、死んじゃうの、
寂しいよ、悲しいよ、辛いよ、
もう、会えないんだよ、
ゆう、だいすきだったよ、だいすきだよ
ずっと、ずっと、ずっとずっと、
だいすき。
幸せを、いっぱい、ありがとう、
涙が止まるはずもなく
ぼろぼろ泣く俺に気付きもせずに腕をひく
「―――ふっ、ゆ、ゆう」
歩き出したゆうが急に振り向く。
その拍子にきらめくネックレス。
通された2つの指輪。
「―――あ、れ?ゆびわ...なんで」
「俺のことはもう忘れて、他の奴と幸せになれ。今までありがとう、こんな俺を、ありがとう。愛してるよ、かなめ。」
「――――は?え?え、ゆう?ゆうすけ?」
何も理解できない俺
え、なに、どーゆーこと、え、なに?
え、え、と呟いているとそのままぐっと腕をひかれ、強く抱きしめられる。
キキーーーーッ
ドン
そのまま、衝撃
視界は赤、
聞こえたのは悲鳴
俺の意識は、そこで、おわり
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