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忌子の話 【秀徳領主視点】
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「は?赤司を頭領から引きずり下ろす気か!?」
俺は混乱していた。何でそんなことを。
「いいえ。引きずり下ろすのではなく、引退してもらうんです」
「そんな事をしたら頭領に今度こそ、」
「大丈夫ですよ、清志くん」
にこりと笑うテッちゃんは、爆弾を落とした。
「それより、キミへの認識を改めさせるのが先ですしね」
『は?』
更に混乱した。
「清志くんは忌子じゃないです。と言うか名前で呼ばないキミ達は何なんでしょうね。いい加減、まだ呼ばれていることに腹が立ちますよ」
そう言って、実渕サンを見た。
「実渕さん、近くに誰も入らないような部屋がありませんか?」
「え?あ、あぁ、ここくらいかしらね」
テッちゃんの目がキラーンと光る。
「キミ達の認識が変わるまで……」
いきなり氷室サンやら、実渕サンまで外に出た。
カチッ。
「ん?」
「閉じ込めさせてもらいます」
「「は!?」」
俺は忌子と一緒に驚いた。
「ちょ、何考えてんだバカ長!!刺すぞ!!」
「刺せるものなら刺してください。ほら早く。ボクは外にいますよ」
「っ」
鬼の結界。しかも赤司の結界は続いてる。
俺が入れたのは実渕サンがいたから。
つまり、今の俺はここから出る手段なんて持ってない。
「しばらくしたら出しますから」
よりによって、テッちゃん…………。
何で忌子と二人きりにするんだ…………。
「あ、清志くんでもここを出るのは不可能ですからね」
「チッ」
あ、盛大に舌打ちした。
「長!!分かってんだろ!!」
「……どうしても無理なら、明日以降聞きますよ」
テッちゃんはそう言ってどこかへ行った。
マジかよ……。
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