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俺×ストーカー
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最近、何か視線を感じる。
おそらく間式の監視か何かだろうと思っていたが、どうやら違うらしい。
もう視線を感じて二週間になる。
間式さんに確認もしてみたけれど、そんな調査はしていないとのこと。
ならば、これはいわゆる
「ストーカー!?」
「童島くん、どうどう。」
「あっ、すんません…」
ご飯を食べながら視線について話す。
まだそんなに他人との接触はしていないから、俺目当てのストーカーではないと判断した。
となると、童島くんだろう。
ついこの間ケンカしたことに説教したぐらいまともに(?)不良しているし。
「でも俺、気付きませんでしたよ。たぶん俺絡みなら殺気感じるだろうし。」
「殺気って……」
「館上さん目当てじゃないスか。ほら、普通のストーカーっスよ。」
ストーカーに普通もクソもあるのかというツッコミはせずに、つまり好きだから付きまとっちゃったはぁと、みたいなストーカーのことだろう。
確かに例の薬なら、そうゆうのを引き寄せそうだ。
「気をつけてくださいよ。館上さん、喧嘩慣れしてなさそうだし。」
「暗に弱いって言ってる?」
「言ってます。」
「酷い……」
皮肉は言っても心配してくれてるらしい童島くんは、別れる際にも繰り返し注意してきた。
あと人間の急所とか。
間式さん曰く、この薬の効果的には犯罪に巻き込まれることはないらしいからそんなに怯えることもないし、なにより好みであればイタダキマス、というやつだ。
自宅(と言ってもまだ落ち着かない間式からの報酬の一部)につき、ポストをチェックする。
ダイレクトメールやらと一緒に、手触りの良い封筒が入っていた。
取り出してみると、館上 左々様へ、と丁寧な綺麗な字で表に書かれているだけで、差出人の住所はおろか名前すら記されていない。
お察しの通り、ストーカーからのようだ。
開けてみると便箋が1枚。
好きです。
と、これまた丁寧なきれいな字で書かれていた。
人生初のラブレター、頂きました。
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