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アップルのレッスン内容
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「んじゃあさっそく始めるぞ!まず確認しろ早くさあ!」
汚い字で書きなぐったノートを伊予の鼻につきつける。
やれやれと困りながらちらりとノートの内容を確認する。
「…なにこれ」
象形文字よりマシな程度の字面があっちこっちに散らばっていた。
同じ行には並べずあえて大きさと色を変えた文字はお世辞にもセンスが良いとは言えない。
彼の授業中のノートはさぞかし絵具をぶちまけた色になっているのも頷ける。とても見づらいとても汚い。
そのたびに伊予が彼にそっとノートを渡すのだが甘えさせすぎたか。
これからはあまり甘やかさないようにしよう。
長年彼の字を見てきてる伊予でも読解が遅れるほどの雑な字に、杏樹は誇らしげに胸をそらした。
「おれが考える『恋人ができた場合、行われるであろうラブラブ行為』をわっかりやすくまとめてみたぞ!読め!音読しろ!」
ぐいぐいと押しつけてくるノートをしぶしぶ受け取り、平坦な声音で読み上げることにする。
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