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アップルにあーん
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「ほれ伊予!あーんしろあーん!」
「…あーん…」
周りの目が痛い。何やってんだこいつらという意識がまるで刺になって伊予の体中をぐさぐさ刺してくるような気がする。
4時間目の授業が終わり給食の時間になぜこんな羞恥を受けているのだろう。
杏樹の計画ノートに書かれていた一つである「あーん」実行の最中である。
杏樹は給食のメニューであるカレーライスを盛ったスプーンを突き付けてくる。これをクラスメイト達が注目する中頬張れという。最高の羞恥プレイだ。
前のほうでゆたかの取り巻きどもがにまにまして見ている中で。
ゆたかは何故か不満げに伊予を睨んでもくもくとカレーを食べている。何を感じているのかはよく分からない。
とりあえず杏樹を説くのが先だ。
「あの杏樹、そういうのは人前でやらないほうが」
「人前でやんねーと大して恥ずかしくねえだろうが!とっとと食えよ!」
半ば強引に口の中へスプーンを突っ込まれ、伊予は軽く舌に火傷を負う。
味はそりゃまあ普通においしかった。
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