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(これ…本物だよな??)
俺はまた体を近づけ確認する。見る限り人間の手で間違いない
持っていたものをすべて片手にまとめ、恐る恐る緑の布を持ち上げた。
雨で濡れていて気持ち悪いが、中身の確認のため我慢して布を捲る
…っ!!
ーーーすると布から現れたのは、金色に輝く髪を持ったとても美しい少年…
肌は陶器のように色白で美しく、唇は赤く熟れている
今は死んでいるのか眠っているのか定かではないが、閉じている瞳のまつ毛が長い。
眠っているようなその表情には、どこか憂いを帯びていた
見た瞬間、俺の体が動かず一瞬思考が停止してしまった。
思わず少年に釘付けになり固まってしまう。
ハッとして俺は慌てて手に持っていたものを全て雨で濡れている地面に投げ捨てる
彼の細くて薄い肩を持ち揺さぶった
「おいっ!大丈夫か…!?しっかりしろ!!」
揺らしても彼は目を覚まさない。
心臓の音があるか確認するため彼の胸元に耳をあてる
すると、微弱だがトクッ…トクッ…と心臓の音が聞こえた
(まだ生きてる…!!)
そう思った俺は必死に少年に呼びかける
救急車を呼べばいいのに、その時の俺は頭が真っ白でそんなことを考える余裕がなかった
「!!そうだっ、人工呼吸…!!」
確か、こうゆう時は人工呼吸がいいって聞いた気がする。
学校でならったことを懸命に思い出し彼に施す
体を仰向けにさせ、彼の顎を指で優しく持ち上げる。
もう片方の手で彼の鼻をつまんだ
小さな口を手で開ける
「…んっ」
そして俺の唇を彼の唇に押し付けた
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