アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
俺は唇を離し、目を覚ました少年を見つめる…。
少年は何度か瞬きをした後、上半身だけ起き上がり周辺を見回した
そして自分の服装を確認し俺に焦点を合わせる
「あなたが…僕を助けてくれたんですか…?」
不安げに見たその瞳は、濃くて青い綺麗な色をしていた
恐る恐る聞いてきたその声は年に似合う透き通った丁度いい中性的な声だった
俺は急に聞かれたものだから戸惑いつつも「あぁ…」と答えてしまう
失礼だが、まさかこんな事で少年がすぐに息を吹き返すとは思わなかったからだ…
「そうなんですか…」と彼は俯く
どうしたのだろう?落ち込んでいるようにみえる
まさか自殺しようとしてたんじゃ…
すると彼は顔を上げ俺に向けて優しく微笑んだ
「助けてくれてありがとうございます」
フワッと笑うその笑顔はまさに天使のように純粋で綺麗な笑顔だった
笑顔で細め、意識がなかった時よりも少し血色良くなった頬は少しピンク色に色づいてより笑顔を引き立たせていた
「あ、えっと…どういたしまして…。
そうだっ!一応病院に行って医者に診てもらわないと
もしかしたらまた倒れちゃうかもしれないし」
「いいえ。僕はもう大丈夫です…ちゃんと立てますし」
そう言ってすんなりと彼は立ち上がった。ふらつくところもないし顔色も良くなってる
安心して立膝をついていた俺も立ち上がる
少年の身長は俺の肩くらいだったから大体、160㎝くらいだろうか。
(年齢的に14歳っぽい見た目をしてるし)
ホッと安心した途端、急に俺の腹がなる
そうだ、俺まだ帰り途中で夜ご飯を食べてないんだった。
少年は不思議そうな目でこちらを見る。
「あはは…」と俺は乾いた笑い声しかでない
「はっくしゅっ!」
その後寒気がしてクシャミが出てしまった
(これはヤバい…)
雨で服もびしょ濡れだし、このままだと最悪2人して風邪をひいてしまいそうだ
「なぁ…。初対面でこんなこと言うのもあれだけど、
よかったら俺の家に来ない?
このままだと2人して風邪ひきそうだし…一人暮らしでボロいアパートだけど此処にいるよりはマシだと思う。
夜ご飯でもごちそうするよ」
そう言うと彼は一度ポカンとした後「僕でよかったら…」と笑顔で答えてくれてくれた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 92